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HEROINESとはどんな事務所?iLiFE!、所属グループ、独自戦略を解説

特集
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HEROINES(ヒロインズ)は、iLiFE!、夜光性アミューズ、のんふぃく!など、多数の女性アイドルグループが参加するプロジェクトです。

「HEROINESという芸能事務所がある」と思われることもありますが、厳密には運営会社が株式会社imaginate、HEROINESは同社が展開する女性アイドルプロジェクトという関係です。

その代表的なグループであるiLiFE!は、2025年8月27日に日本武道館でワンマンライブ「ONE LiFE!」を開催しました。iLiFE!公式プロフィールでは、同公演のチケットが即完売したと紹介されています。

その翌年にはZeppツアーを行い、2026年8月26日のKアリーナ横浜ワンマン「MEGALiFE!」を発表。2026年7月には公式Xのフォロワー数が40万人を突破し、確認時点ではFRUITS ZIPPER公式Xのフォロワー数を上回りました。

HEROINESの始まりは、2019年にデビューした悲撃のヒロイン症候群と、その姉妹グループです。悲撃のヒロイン症候群は2021年に解散しましたが、HEROINESの名称は残り、合同イベントのHEROINES FES、順位と昇格・降格を競うHEROINES LEAGUE、研究生制度、兼任ユニット、ロック/ラウド系のHEROINES BLACKなどへ展開を広げてきました。

外部の対バンやサーキット、野外アイドルフェスへ所属・参加グループを積極的に送り出す点もHEROINESの特徴です。公開オーディションで新メンバーを集めるだけでなく、その後も対バンへの継続的な出演、プロジェクト内のリーグ戦、多数のグループの同時展開を通じて成長機会を作る点に独自性があります。

この記事では、HEROINESの運営会社、成り立ち、代表的な所属・参加グループに加え、iLiFE!が売れるまでの経緯と、HEROINES独自の「対バン型」戦略を確認可能な記録に沿って解説します。

HEROINESの運営会社「imaginate」とは

株式会社imaginateは、東京都渋谷区に本社を置く芸能プロダクションです。公式サイトには、タレントやYouTuberの育成、プロデュース、マネジメント、プロモーションのほか、イベント・コンサート、音楽、映像の企画制作を行う会社と記載されています。

項目公式サイトの記載
会社名株式会社imaginate(imaginate Inc.)
設立2018年5月16日
代表者渡辺裕也
資本金1,000万円
所在地東京都渋谷区千駄ヶ谷3丁目3番13号 R.core原宿3F
企業理念「想像を創造する。」
従業員数31名
所属者数115名(研究生含む)

株式会社imaginateは運営会社、HEROINESは同社が展開するアイドルプロジェクトです。

imaginateは、タレントの育成やマネジメント、イベント制作などを行う法人です。HEROINESには、imaginate直属のグループのほか、提携やイベント参加という形で加わるグループもあり、imaginateへの所属とHEROINESへの参加は別の関係として扱われます。

出典:株式会社imaginate公式サイトHEROINES公式サイト「このサイトについて」

HEROINESの始まりは「悲撃のヒロイン症候群」

HEROINESの原点となったのが、悲撃のヒロイン症候群です。

悲撃のヒロイン症候群は2018年に結成され、2019年2月に新宿BLAZEでデビューライブを開催しました。掲げていた言葉は「全ての悲劇のヒロインに幸せが訪れますように。」。音楽ナタリーのプロフィールでは、ファンの多くを女性が占めていたグループとして紹介されています。

その後、悲撃のヒロイン症候群、鵺、妄愛グラビティ、MOBIUS、ポンコツコンポなど、imaginateから生まれた姉妹グループをまとめる名称として「HEROINES」が使われるようになりました。HEROINESという名前自体が、悲撃のヒロイン症候群に由来しています。

悲撃のヒロイン症候群は2021年4月に解散しました。解散後もHEROINESの名称と合同活動は引き継がれ、プロジェクトは次世代のグループを軸に拡大していきます。

2020年に活動を始めたiLiFE!、2021年5月にデビューしたのんふぃく!(当時Non¬Fiction)、同年に活動を開始した夜光性アミューズなど、次の世代のグループが登場。2022年にはAdamLilithやGILTY×GILTYなども加わり、HEROINES名義の合同イベントも継続されました。

つまり、HEROINESの歴史は次のように整理できます。

2019年 悲撃のヒロイン症候群がデビュー
   ↓
HEROINESが姉妹グループの総称として広がる
   ↓
2020~2021年 iLiFE!、のんふぃく!、夜光性アミューズなどが登場
   ↓
2021年 悲撃のヒロイン症候群が解散
   ↓
HEROINESの名称と合同活動は存続
   ↓
FES、研究生、兼任ユニット、BLACK、LEAGUEなどへ拡大

出典:音楽ナタリー「悲撃のヒロイン症候群のプロフィール」のんふぃく!公式プロフィールHEROINES公式サイト

代表的なHEROINES所属・参加グループ

HEROINESには多数のグループが参加しています。ここでは、プロジェクトの歴史や仕組みを理解するうえで代表的なグループを紹介します。

2026年7月には、HEROINES初の福岡拠点グループ「ウメコマチ」の始動が発表され、プロジェクトの地域展開も進んでいます。出典:ウメコマチ公式X

代表グループ紹介

iLiFE!

iLiFE!は2020年に活動を開始しました。グループ名には、「私(i)と貴方(!)で作るアイドル(i)ライフ(LiFE)」という意味が込められています。

2022年に「アイドルライフスターターパック」が複数の外部トレンド調査へランクイン。2023年には5都市Zeppツアー、2024年には幕張イベントホール、2025年には日本武道館で単独公演を開催しました。

夜光性アミューズ

夜光性アミューズ(通称・よるあみ)は、YouTuberやインフルエンサー、アイドル経験者を中心に2021年4月にデビュー。「夜に煌く テーマパーク」を掲げ、個々のSNS発信力をグループの認知につなげました。2025年に豊洲PITで4周年記念ワンマン、2026年に東名阪Zeppツアーを開催しています。

のんふぃく!

のんふぃく!は、2021年5月5日にTSUTAYA O-EASTでデビューしました。旧表記はNon¬Fiction。公式プロフィールには「貴方の愛した私はノンフィクションですか?」というコンセプト文が掲載されています。

Ill(旧twinpale)

Illは、元悲撃のヒロイン症候群の蒼井叶と白雪姫乃が結成したtwinpaleを前身とする4人組です。twinpaleは2021年にZepp Tokyoでデビューし、2024年12月にIllへ改名。蒼井叶と白雪姫乃はGILTY×GILTYにも参加しており、初期HEROINESと現在をつなぐ存在です。

AdamLilith

AdamLilithは、元悲撃のヒロイン症候群の夜宵やむを中心に、2022年のオーディション「鼓動」を経て結成された4人組です。ダーク/ゴシックな世界観とEDM/メタル系の重厚なサウンドを特徴とし、HEROINESのロック/ラウド路線を担っています。

GILTY×GILTY

GILTY×GILTYは、複数のHEROINES所属グループのメンバーが参加するユニットです。このような兼任ユニットも、HEROINESのグループ構成を特徴付けています。

各グループの参照先: iLiFE!公式プロフィールimaginate公式アーティスト一覧のんふぃく!公式プロフィールIll公式XAdamLilith公式プロフィールGILTY×GILTY公式プロフィール。IllとAdamLilithの結成経緯・音楽性はidomire「Ill」およびidomire「AdamLilith」も参照。

既存グループの合流でも拡大

HEROINESは、新しいグループを立ち上げるだけでなく、すでに活動歴を持つグループをプロジェクトへ迎える形でも規模を広げています。

アキシブprojectは2023年12月にHEROINESへの加入を発表し、同月末の「HEROINES COUNTDOWN」で新体制をお披露目しました。加入後もグループの運営はLIVE PLANETが継続しており、HEROINESへの参加がimaginateへの所属変更と同じではないことが分かる例です。

2024年には、chuLaが前体制終了後の新体制をHEROINES加入グループとして始動。パラディークも同年5月30日にHEROINESへ加入し、6月から新体制で活動を始めました。

このようにHEROINESは、自ら新グループを生み出す一方、外部で活動してきた既存グループとも接続し、HEROINES FESやHEROINES LEAGUEなど共通の活動基盤へ迎え入れています。グループをゼロから増やす方法と、既存グループが合流する方法を併用していることも、現在の「面の厚さ」につながっています。

出典:IDOL REPORT「アキシブprojectがHEROINESに加入」Pop’n’Roll「chuLa、新体制スタート」株式会社PLAYYTE「パラディーク」

iLiFE!はどのように売れてきたのか

iLiFE!は、SNSで認知を広げながら、対バンや単独公演を重ねてライブ規模を段階的に拡大し、日本武道館へ進みました。

2021年の初音源配信、2022年の参加型楽曲と外部トレンド入り、2023年のCDチャートと5都市Zeppツアー、2024年の幕張イベントホール、2025年の日本武道館と、音源・SNS・対バン・単独公演を段階的に積み重ねています。

2021年――初音源と新体制公演

2021年3月12日、iLiFE!は新宿BLAZEで新体制お披露目ライブ「Brand new LiFE!」を開催しました。同年8月18日には、初の配信音源「むげんだいすき」をリリース。12月15日にも新宿BLAZEで新体制お披露目単独公演「START with YOU ~きみとはじめるiLiFE!~」を行っています。

後の代表曲「アイドルライフスターターパック」が公開されるのは2022年です。そのため、2021年は「ブレイクした年」というより、音源の配信と体制変更を重ねながら活動の土台を作った時期といえます。

2022年――「可変3連」から「スターターパック」へ

iLiFE!にとって大きな分岐点となったのが、「可変3連MIXをおぼえる歌」と「アイドルライフスターターパック」です。

最初の分岐点「可変3連MIXをおぼえる歌」

「可変3連MIXをおぼえる歌」は、アイドル現場で使われるMIXを題材にした参加型の楽曲です。「アイドルライフスターターパック」以前からライブで披露されており、iLiFE!公式サイトにもライブ映像が掲載されています。

認知を広げた「アイドルライフスターターパック」

2022年6月2日、「アイドルライフスターターパック」のミュージックビデオが公開されました。同日、川崎CLUB CITTA’で開催されたHEROINES FESでも初披露されています。

サビにはファンのコールが組み込まれ、TikTokでは振付をまねた投稿が広がりました。外部調査でも、Lafaryの「地雷系・量産型トレンドランキング2022」では「TikTokで流行った曲」部門3位、アイ・エヌ・ジーの高校生調査では「今年一番流行った楽曲」9位タイに入っています。

同年7月にはCLUB CITTA’で2周年ワンマン「iLiVE MY LiFE!」を開催。7月から8月には、初の東名阪ツアー「Hands Up!」を行いました。

「可変3連MIXをおぼえる歌」で参加型ライブの型を示し、「アイドルライフスターターパック」でその楽しみ方がSNSを通じて外へ広がった――。この二段階を、iLiFE!初期の重要な分岐点として見ることができます。

出典:iLiFE!公式動画一覧Lafary「地雷系・量産型トレンドランキング2022」高校生最新トレンドランキング「アイドルライフスターターパック」公式MV

2023年――CDチャートと5都市Zeppツアー

2023年1月10日、iLiFE!は初のCD作品となるアルバム『アイライフスターターパック』を発売しました。同作はBillboard JAPANのHot Albumsで9位、オリコン週間アルバムランキングで7位に入ったことが確認されています。

1月25日にはZepp DiverCity(TOKYO)でワンマンライブを開催。5月から6月にかけて、福岡、札幌、名古屋、大阪、東京を巡る初の5大都市Zeppツアー「TRAVELiFE!」を行いました。

さらに、7月には豊洲PITで3周年記念公演、12月27日にはTOKYO DOME CITY HALLでワンマンライブを開催しています。

2022年の東名阪ツアーから、2023年には札幌と福岡を加えた5都市へ活動範囲が拡大しました。楽曲のトレンド入りに加え、CDチャートへのランクインと全国での単独公演によって、活動規模の拡大が数字と会場の両面に表れた年です。

出典:Billboard JAPAN『アイライフスターターパック』iLiFE!公式「初5大都市Zeppツアー開催!」音楽ナタリー「年末にTDCホールワンマン開催」

2024年――幕張イベントホールへ

2024年5月から6月には、Zepp Nagoya、Zepp Fukuoka、Zepp Sapporo、Zepp Namba、Zepp DiverCity(TOKYO)を巡る「TRAVELiFE! 2024」を開催しました。

8月12日には、幕張メッセ 幕張イベントホールで「LiVE YOUR LiFE!」を開催。JR東日本の「推しSta!」は、この公演を当時のiLiFE!にとって過去最大規模のワンマンと説明しています。

東京ニュース通信社が2024年3月に出した発表では、「アイドルライフスターターパック」のYouTube再生数が860万回を超えていることも記載されました。

出典:幕張メッセ「iLiFE!『LiVE YOUR LiFE!』」JR東日本「推しSta!」東京ニュース通信社

2025年――日本武道館公演が完売

2025年4月から5月にかけて、iLiFE!は「TRAVE LiFE! 2025」を開催し、福岡、札幌、大阪、名古屋のZeppを巡りました。

そして8月27日、日本武道館でワンマンライブ「ONE LiFE!」を開催。iLiFE!公式プロフィールは、同公演のチケットが即完売したと記載しています。

2021年の新宿BLAZE、2022年のCLUB CITTA’と東名阪、2023年の5都市ZeppとTOKYO DOME CITY HALL、2024年の幕張イベントホールを経て、2025年に日本武道館へ到達しました。会場と開催地域の推移からも、活動規模が段階的に広がったことが分かります。

出典:iLiFE!公式「TRAVE LiFE! 2025」iLiFE!公式プロフィール音楽ナタリー「iLiFE!アチアチの武道館で熱狂!」

2026年――公式X40万人とKアリーナ横浜

日本武道館の次に発表された大型ワンマンが、2026年8月26日のKアリーナ横浜公演「MEGALiFE!」です。

さらに2026年7月、iLiFE!公式Xはフォロワー数が40万人を突破したと発表しました。40万人到達は確認時点の順位ではなく、ライブアイドル現場を基盤に成長してきたiLiFE!の認知規模を示す一つの到達記録として位置付けられます。

出典:iLiFE!公式XiLiFE!公式「MEGALiFE!」公演概要

YouTube再生数だけでは説明できないiLiFE!の成長

iLiFE!の公式YouTubeには、1,000万回再生を超えた動画が複数あります。「会いにKiTE!」のような自己紹介曲、「アイドルライフスターターパック」、コール曲、ダンス動画、新しいミュージックビデオまで、複数の楽曲が認知の入口になりました。

一方、FRUITS ZIPPERの公式YouTubeには数千万回規模のミュージックビデオが複数あり、YouTubeにおける最大ヒットの規模ではFRUITS ZIPPERが先行しています。

それでもiLiFE!は、Zeppツアー、幕張メッセ、日本武道館へと単独公演の規模を広げ、次にKアリーナ横浜公演を発表しました。動画の再生規模だけでなく、SNSで得た認知を対バンやツアーへの来場につなげてきた点が重要です。

参加型楽曲とSNSで認知を広げる
   ↓
対バンとアイドルフェスで接触を増やす
   ↓
東名阪ツアー、Zeppツアーで各地の支持を積み上げる
   ↓
幕張メッセ、日本武道館、Kアリーナ横浜へ進む

iLiFE!の成長は、SNSの拡散力とライブアイドル現場の積み上げを組み合わせた、ライブ主導型の成長と整理できます。

出典:iLiFE!公式YouTubeチャンネルFRUITS ZIPPER公式YouTubeチャンネル

KAWAII LAB.・WACK・HEROINESの成長経路を比較

HEROINESを理解するうえで重要なのが、ほかの大型アイドルプロジェクトとの共通点と、成長経路の違いです。

KAWAII LAB.は、アソビシステムが展開するアイドルプロジェクトです。「原宿から世界へ」を掲げ、FRUITS ZIPPERなどを通じて音楽、ファッション、街、海外発信を結び付けています。

WACKは、BiS、BiSH、GANG PARADE、ASPなどを手がけてきた音楽プロダクションです。代表的な存在だったBiSHは、2021年にNHK紅白歌合戦へ出場し、2023年に約5万人を集めた東京ドーム公演で解散しました。BiSH解散後もGANG PARADE、ASPなど複数のグループが活動しています。

3プロジェクトの主な成長経路を整理すると、次のようになります。

プロジェクト主な取り組み・到達例主な成長経路の整理
KAWAII LAB.「原宿から世界へ」、日本のアイドル文化の発信、FRUITS ZIPPERの東京ドーム公演音楽、ファッション、街、海外発信をつなぐカルチャーブランド型
WACKBiSHの紅白・東京ドーム到達、ロックフェスへの進出、事務所横断企画強い物語性とオルタナティブ/ロックの文脈で注目を集める型
HEROINESHEROINES FES、HEROINES LEAGUE、外部対バンへの多グループ出演、iLiFE!の日本武道館公演とKアリーナ横浜公演対バン、リーグ、サーキット、野外アイドルフェスを継続し、多数のグループへ出演機会を作る現場密着型

※本記事でいう「対バン」とは、多数の女性アイドルが同日に出演するライブハウス公演、サーキット型イベント、野外アイドルフェスを指します。

KAWAII LAB.は、「原宿から世界へ」というコンセプト、音楽とファッション、原宿の街を結ぶ展開、自社合同公演「KAWAII LAB. SESSION」や各グループの大型単独公演を軸に規模を広げています。

WACKは、BiSHに代表される強い物語性、事務所横断企画、オルタナティブ/ロックの文脈やロックフェスへの進出を通じて注目を集めてきました。

これに対してHEROINESは、HEROINES FESやHEROINES LEAGUEを自ら開催しながら、多数のグループを外部の対バン、サーキット、野外アイドルフェスへ継続して送り出しています。旗艦グループのiLiFE!が大規模会場へ進んだ後も、プロジェクト全体ではライブアイドルの対バン圏を主要な活動場所として使い続けている点が、KAWAII LAB.やWACKとの違いです。

つまり、KAWAII LAB.はカルチャーブランド型、WACKは物語・ロック文脈型、HEROINESは多グループ・対バン循環型と整理できます。これは優劣ではなく、認知とライブ動員を広げる方法の違いです。

出典:KAWAII LAB.公式プロフィールKAWAII LAB.公式スケジュールFRUITS ZIPPER東京ドーム公演BiSH公式「東京ドーム公演をもって解散」音楽ナタリー「BiSH、東京ドームで解散」音楽ナタリー「BiSHがいないWACKの未来」

関ケ原2026初日――徳川ステージの約3分の1がHEROINES系

HEROINESが多数のグループを同じイベントへ送り出す運用規模を、2026年7月18日の「SEKIGAHARA IDOL WARS 2026 -関ケ原唄姫合戦-」初日で確認します。

公式タイムテーブルに掲載された5ステージのアーティスト名を出演枠ごとに集計し、「HEROINES FES 2026」第1弾発表の25組と照合すると、次の結果になりました。

集計項目結果
初日の出演アーティスト84組
アーティスト名を確認できる初日の出演枠145枠
出演したHEROINES系グループ14組
HEROINES系の初日出演枠20枠(13.8%)
徳川ステージの全出演枠28枠
徳川ステージのHEROINES系出演枠10枠(35.7%)

同じグループが複数ステージに出演した場合は、それぞれを1枠として集計しています。「image」とだけ表示され、アーティスト名を確認できなかった2枠は分母から除外しました。

初日に出演したHEROINES系は、のんふぃく!、夜光性アミューズ、ドレスコード、AdamLilith、iON!、Ill、アキシブproject、TENRIN、ナナコロビヤオキ、ラストシーン、MEGAFON、パラディーク、ポンコツコンポ、テンシンランマンの14組です。

メインとなる徳川ステージでは、28枠中10枠がHEROINES系でした。夕方以降にもMEGAFON、夜光性アミューズ、のんふぃく!、iON!が続けて配置されており、枠数だけでなく出演時間帯からも存在感を確認できます。

初日の全5ステージではHEROINES系が20枠、メインの徳川ステージに限ると約3分の1を占めました。この数字が示しているのは、HEROINESの強さがiLiFE!一組だけではなく、多数のグループを同じ大型フェスへ送り出し、複数のステージで同時に展開できる「面の厚さ」にあることです。

出典:関ケ原2026公式タイムテーブル関ケ原2026開催概要HEROINES FES 2026第1弾出演者

HEROINESを大きくする運営企画

HEROINESは、所属グループを個別に活動させるだけでなく、プロジェクト全体を見せる複数の企画を展開しています。

HEROINES FES

HEROINES FESは、HEROINES参加グループが集まる合同イベントです。

各グループの単独公演とは別に、同じプロジェクトのグループを一度に見せる場所として継続開催されています。2025年には18組が参加するコンピレーション作品『HEROINES ALBUM 2025』も発表されました。

2026年のHEROINES FES第1弾発表では25組が掲載されており、HEROINESが単一グループのブランドではなく、多数のグループを抱えるプロジェクトであることが分かります。

研究生制度

HEROINESは研究生制度とオーディションも展開しています。

2025年のHEROINESオーディション公式ページには、13歳から28歳の女性、都内近郊で活動できること、月12本以上のライブへ出演できることなどが応募条件として記載されていました。

募集条件は開催回ごとに変わる可能性がありますが、ライブ出演本数が条件に含まれている点からも、ステージ経験を重ねることを前提とした育成方針が見えます。

出典:HEROINESオーディション

兼任ユニット

HEROINESには、複数グループのメンバーが参加する兼任ユニットもあります。GILTY×GILTYがその代表例です。

兼任ユニットは、同じメンバーを入口に、ファンへ異なる音楽性やステージを見せられる仕組みです。グループ同士をつなぎ、HEROINES全体を回遊するきっかけにもなります。

HEROINES BLACK――ロック/ラウド系の「無規制」イベント

HEROINES BLACKは、ロック、ラウド、ダーク系のアイドルを中心にしたライブイベントです。HEROINESのグループだけで完結する合同公演ではなく、同じライブ文化を持つ外部グループも招いて開催されています。

2024年10月のSHIBUYA VIDENT公演にはLADYBABY、ガガピエロ、TENRINが出演。2025年6月12日のSHIBUYA WOMB LIVE公演には、TENRIN、LADYBABY、#2i2、ジエメイ、MADMED、マザリ、UtaGe!など計26組が並びました。2026年1月7日公演には20組が出演し、LADYBABY、椎名ひかり、LUMiRiSE、EMANONはバンド編成で参加しています。

HEROINES BLACKの「無規制」とは

2025年6月12日の告知では、HEROINES BLACKについて「ダイバーキャッチを入れた無規制のLIVEを基本」と案内されました。ダイブなど、観客が身体を使ってライブへ参加することを前提に、通常のアイドル公演より自由度の高いフロアを作るスタイルです。

出演グループごとのライブレギュレーションが公開され、後方には危険行為を禁止したセーフティーエリアも設置されます。激しい観客参加を認めるエリアと、落ち着いて観覧できるエリアを同じ公演内に用意することで、無規制ライブを継続して開催できる形にしています。

HEROINES BLACKの特徴は、HEROINES内のロック系グループを集めるだけでなく、#2i2、ジエメイ、MADMED、シュレーディンガーの犬など外部のロック/ラウド系アイドルや、バンド編成の出演者まで横断的に集めていることです。

HEROINES BLACKは、imaginate/HEROINESが主催し、自社グループと外部出演者を横断して編成するイベントです。無規制という観客参加型のライブスタイルを一つの「遊び方」として継続的に提示し、外部グループを巻き込みながら開催規模を拡大。ロック/ラウド系アイドルの無規制ライブをけん引する役割も担っています。

出典:TicketDive「HEROINES BLACK」2024年10月#2i2公式「HEROINES BLACK」2025年6月LIQUIDROOM「HEROINES BLACK」2025年10月TicketDive「HEROINES BLACK」2026年1月

iLiFE!にも広がるロックシーンとの接点

HEROINES BLACKとは別の経路で、iLiFE!もロックシーンとの接点を広げています。2026年1月19日にはFear, and Loathing in Las Vegasと豊洲PITでツーマンライブを開催し、日本武道館公演以来2度目となるバンドセットを披露しました。

同年3月20日には、同バンド主催の「MEGA VEGAS 2026」へ出演。HEROINESが無規制イベントを主催する一方、旗艦グループのiLiFE!もラウドロック系イベントへ活動範囲を広げています。

出典:豊洲PIT「COSMIC CIRCUS Vol.4」激ロックのライブレポートMEGA VEGAS 2026公式サイト

HEROINES LEAGUE――動員競争をイベント化する仕組み

HEROINES LEAGUEは、参加グループがライブの動員や投票で順位を競い、LEAGUE I/IIの昇格・降格を決める企画です。2024年に始まり、公式告知では、結果が今後のライブ出演やグループ活動に大きく影響する「重要イベント」と位置付けられています。

この企画のポイントは、順位を決めること自体ではなく、ファンの応援を具体的な行動へ変える仕組みにあります。開催回によって投票方法は異なりますが、会場動員や会場投票、HEROINES公式ファンクラブ投票などを集計。2026年には、来場者1人を1ポイントとする動員ポイントに加え、ABEMA PPVのグループ別チケット購入数も順位へ反映されました。ファンにとって、来場や配信購入が「推しを上位へ押し上げる一票」になります。

2026年にはKanadevia Hall、豊洲PIT、Zepp Osaka Bayside、KT Zepp Yokohamaなどで継続して開催され、ABEMA PPVでも配信されました。一度限りの企画ではなく、複数のグループを抱えるHEROINESだからこそ成立する定期的な内部競争へ発展しています。通常の合同ライブに順位発表と次戦への物語を加えることで、継続的な来場理由と話題を作っているのです。

ただし、LEAGUEの順位は楽曲人気や一般知名度を示す絶対的なランキングではありません。開催地やファンの投票参加率にも左右されます。それでも、同じ企画の中で各グループの動員力とファンを動かす力を可視化し、その競争自体を興行にする仕組みは、多グループを同時展開するHEROINESの運営戦略を象徴しています。

出典:TicketDive「HEROINES LEAGUE I」HEROINES LEAGUE FC投票Kanadevia Hall公演HEROINES LEAGUE I・2026年6月Zepp Osaka Bayside公演LEAGUE I section 4ABEMA PPV投票の発表

まとめ

株式会社imaginateが展開するHEROINESは、悲撃のヒロイン症候群を中心とする姉妹グループの総称として始まりました。同グループが2021年に解散した後も名称と合同活動は継続し、HEROINES FES、研究生制度、兼任ユニット、HEROINES BLACK、HEROINES LEAGUEへ展開を広げています。

なかでもiLiFE!は、2021年の初音源から、「可変3連MIXをおぼえる歌」「アイドルライフスターターパック」、東名阪ツアー、5都市Zeppツアー、TOKYO DOME CITY HALL、幕張イベントホールを経て、2025年に日本武道館公演を開催しました。2026年には公式Xが40万フォロワーを超え、Kアリーナ横浜公演も発表されています。

対バンや野外アイドルフェスへの出演自体は、ライブアイドルにとって一般的な活動です。HEROINESの特徴は、それをHEROINES FES、リーグ戦、研究生・公開オーディション、多数のグループの同時展開と接続し、プロジェクト全体の運営に組み込んでいる点にあります。

関ケ原2026初日には、HEROINES系14組が合計20枠に出演し、メインの徳川ステージでは28枠中10枠を占めました。iLiFE!が単独で大規模会場へ進む一方、多数の参加グループがライブアイドルフェスへ幅広く出演する。この「一組の突破力」と「プロジェクト全体の面の厚さ」を併せ持つことが、HEROINESの強みです。

imaginate所属グループ&メンバー一覧

以下の一覧には、サイト内のグループデータで所属事務所に「imaginate(ヒロインズ)」が登録され、表示対象となっているグループを掲載します。各カードでは、グループの公式情報、動画、ライブ予定と現在のメンバーを確認できます。

あいす
あいす
心花りり
心花りり
若葉のあ
若葉のあ
虹羽みに
虹羽みに
福丸うさ
福丸うさ
小熊まむ
小熊まむ
空詩かれん
空詩かれん
純嶺みき
純嶺みき
真守みゅう
真守みゅう
恋星はるか
恋星はるか
こるね
こるね
海まりん
海まりん
永月十華
永月十華
水瀬ぴあの
水瀬ぴあの
砂糖みるく
砂糖みるく
香月あむ
香月あむ
小枝ここあ
小枝ここあ
澪織にいな
澪織にいな
儚寧この
儚寧この
花丸ぺこ
花丸ぺこ
鈴都りせ
鈴都りせ
宇野ゆり
宇野ゆり
栗栖むぎ
栗栖むぎ
伽久耶くらら
伽久耶くらら
名雲めんま
名雲めんま
苺川えくぼ
苺川えくぼ
透明くりあ
透明くりあ
大須かのん
大須かのん
みぽたぽた
みぽたぽた
白空こあい
白空こあい
ふてこ
ふてこ
炎谷莉奈
炎谷莉奈
水萌しゅる
水萌しゅる
心恋きゅん
心恋きゅん
月祈まりあ
月祈まりあ
琴音ふりる
琴音ふりる
七瀬にこ
七瀬にこ
白洲あやん
白洲あやん
甘音ゆあ
甘音ゆあ
のもあ ちゃちゃ
のもあ ちゃちゃ
蓮花うらら
蓮花うらら
霞あげは
霞あげは
刻乃なう
刻乃なう
音瀬歩兎
音瀬歩兎
小晴のか
小晴のか
琴音ふりる
琴音ふりる
日陽きい
日陽きい
星野あみ
星野あみ
羽雲ろこ
羽雲ろこ
明音いろは
明音いろは
宮代ゆき
宮代ゆき
御伽りるむ
御伽りるむ
百宮みも
百宮みも
小鈴もゆ
小鈴もゆ
月野あのん
月野あのん
結音ちゆ
結音ちゆ
早坂わむ
早坂わむ
はまちひよ
はまちひよ
飴色りんご
飴色りんご
茉野ゆに
茉野ゆに
明鏡みらの
明鏡みらの
陽咲みお
陽咲みお
紫藤らら
紫藤らら
世野つばさ
世野つばさ
天羽しおり
天羽しおり
古賀みれい
古賀みれい
佑月いちか
佑月いちか
水空ゆん
水空ゆん
優木あずさ
優木あずさ
宮瀬うゆ
宮瀬うゆ
椎名すず
椎名すず
綾乃もな
綾乃もな
苺川えくぼ
苺川えくぼ
歌花てんか
歌花てんか
熊ノ実にも
熊ノ実にも
水田茉莉
水田茉莉
瀬戸内れもん
瀬戸内れもん
笑乃にな
笑乃にな
阪菜りこ
阪菜りこ
中川 心
中川 心
阿部菜々実
阿部菜々実
水上 凜巳花
水上 凜巳花
鈴木遥夏
鈴木遥夏
小葉こな
小葉こな
金城まき
金城まき
桜咲みはね
桜咲みはね
秋田こまち
秋田こまち
夕葉里めろん
夕葉里めろん
晴後あめ
晴後あめ
ショー☆タイム
ショー☆タイム
一 蘭
一 蘭
甘杉あぽろ
甘杉あぽろ
海苔巻うに
海苔巻うに
夢羽るる
夢羽るる
来夢ねお
来夢ねお
九条あすな
九条あすな
明日実 まあや
明日実 まあや
宮本みい
宮本みい
藤邑あやめ
藤邑あやめ
萌木りりな
萌木りりな
椎名すず
椎名すず
真空せいら
真空せいら
四宮える
四宮える
佐倉あん
佐倉あん
青羽わか
青羽わか
望月みら
望月みら
小紅ゆず
小紅ゆず
美雲みつき
美雲みつき
愛夏ひなた
愛夏ひなた
神谷ひなの
神谷ひなの
式守くるみ
式守くるみ
綾瀬めめ
綾瀬めめ
広瀬りむ
広瀬りむ
白石あゆ
白石あゆ
小菜実こゆ
小菜実こゆ
白鳥ちな
白鳥ちな
可愛川ここ
可愛川ここ
花森ぴの
花森ぴの
小梅ちろ
小梅ちろ
有舞ねおん
有舞ねおん
芽野りりあ
芽野りりあ
矢乃ひまり
矢乃ひまり
鳴雷びび
鳴雷びび
逢坂めるむ
逢坂めるむ
大須かのん
大須かのん
海老原てん
海老原てん
小倉あずき
小倉あずき
織田こゆん
織田こゆん
琴音うな
琴音うな
味園そら
味園そら
豊田もも
豊田もも
高坂りん
高坂りん
神凪みふゆ
神凪みふゆ
平沢かえ
平沢かえ
雨宮るり
雨宮るり
芦名ゆい
芦名ゆい
常盤うた
常盤うた
小熊まな香
小熊まな香
小坂みおん
小坂みおん
彩音ゆの
彩音ゆの
葉月みつは
葉月みつは
宇佐美あこ
宇佐美あこ
宮奈もこ
宮奈もこ
篠原さくら
篠原さくら
柑乃あい
柑乃あい
雛城ののか
雛城ののか
仁科美都
仁科美都
幸野れいあ
幸野れいあ
花木舞花
花木舞花
澄原夏帆
澄原夏帆
安斎みのり
安斎みのり
白玉きなこ
白玉きなこ
鹿野こなほ
鹿野こなほ
不破ふわり
不破ふわり
千鳥もえ
千鳥もえ
御堂筋ぴこ
御堂筋ぴこ
葛城ことか
葛城ことか

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