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アイドルのピークは5年なのか?──始動年データで見る地下アイドルの盛衰曲線

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特集
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「推しが一番輝くのは何年目?」──地下アイドルファンの疑問

地下アイドルを応援していると、グループの成長を肌で感じる瞬間があります。

「最近、ライブのクオリティが急に上がった気がする」
「ファンの数が一気に増えた」
「メンバーの表情が、去年とは全然違う」

そんな変化を感じるとき、ファン同士でこんな会話になることありませんか?

「うちの推し、今4年目なんだけど、めちゃくちゃ勢いあるよね」
「わかる。大体5年目くらいが一番すごいよね」
「やっぱりそうなのかな?」

活動5年目が一番輝いている──これは地下アイドルファンの間で共有されている、なんとなくの「体感」であるかと思います!

  • パフォーマンスが洗練されている
  • ファンとの一体感が最高潮
  • ライブの盛り上がりが段違い
  • グループとしての「完成形」を感じる

でも、これって本当なのでしょうか?単なる印象ではなく、データで検証できないか。

そう思い、今回フォロワー数トップ150の地下アイドルグループを調査してみました!グループが最も輝く「ピーク」は、本当に5年目前後なのか──答えを探してみましょう!


フォロワー数トップ150を調査してみた

今回の調査では、SNSフォロワー数でトップ150にランクインしている地下アイドルグループを対象にしました。

フォロワー数は、グループの人気や影響力を測る重要な指標です。ライブ動員数や知名度とも相関があり、「現在活躍しているグループ」を把握するのに適しています。

そして今回注目したのが、各グループの「活動年数」です。

「現在トップ150にいるグループは、活動何年目が多いのか?」

この問いに答えることで、グループがいつピークを迎えるのか、そして本当に5年で最も輝くのかが見えてくるはずです。

集めたデータを活動年数別に分類し、グラフ化してみました。すると──


データに現れた「5年目のピーク」

グラフを見ると、一目瞭然です。

横軸は「活動年数」、縦軸は「トップ150に入っているグループ数」を表しています。

活動5年目のグループが22組と、最も多いのです。山型の分布の頂点が、まさに5年目に位置しています。

参考:活動5年目のグループ
i-col (2020年12月)、STAiNY (2020年12月)、きゅるりんってしてみて (2020年12月)、fishbowl (2021年1月)、THE ORCHESTRA TOKYO (2021年1月)、JamsCollection (2021年1月)、ASP (2021年2月)、AVAM (2021年3月)、夜光性アミューズ (2021年3月)、パラディーク (2021年3月)、点染テンセイ少女。 (2021年3月)、のんふぃく! (2021年4月)、Zero Project (2021年4月)、かすみ草とステラ (2021年5月)、フューチャーサイダー (2021年5月)、可憐なアイボリー (2021年6月)、衛星とカラテア (2021年6月)、ぜろから☆すた→と (2021年6月)、Palette Parade (2021年6月)、ベイビークレヨン (2021年7月)、CAL&RES (2021年8月)、SAISON (2021年10月)

一方で:

  • 1-2年目は少ない(3組、11組)
  • 10年目以降は減少(8組、10組、10組、3組、6組、2組…)

この美しい山型の曲線は、何を意味しているのでしょうか?

なぜこの形になるのか

■ 1-2年目が少ない理由

始動したばかりのグループは、まだフォロワー数が少なく、トップ150に入るほどの規模に達していません。

しかしこれは「新しいグループが少ない」という意味ではありません。実際には毎年多くのグループが誕生していますが、彼らはまだ成長途中。数年後には、この山に加わってくるはずです。

■ 5年目がピークの理由

活動5年目は、グループにとって最も充実した時期です。

  • メンバーのパフォーマンススキルが成熟している
  • 知名度が上がり、固定ファンが確立している
  • ライブ動員、グッズ売上も最大化
  • グループとしての個性や世界観が完成している

この時期のグループが最もフォロワー数を獲得し、トップ150にランクインしやすいのです。

■ 10年目以降が少ない理由

時間が経つにつれ、グループは様々な問題に直面します。

  • メンバーの年齢や進路(就職、結婚など)
  • 運営の継続困難(資金面、スタッフの疲弊)
  • ファンの熱量の変化
  • 新しいグループとの競争

結果として、多くのグループは解散していきます。または、人気が落ちてトップ150圏外になります。

これは「衰退」ではない

重要なのは、このグラフは地下アイドル界全体の衰退を示しているわけではないということです。

2024-2025年に始動したグループは今1-2年目で、まだトップ150に入っていないだけ。彼らも数年後には成長し、この山の頂点に立つでしょう。

つまりこの曲線は、グループの自然なライフサイクルを映し出しているのです。常に新しいグループが生まれ、成長し、ピークを迎え、そして卒業していく──健全な新陳代謝が続いている証拠なのです。

もちろん例外もある

ただし、これはあくまで全体の傾向です。5年を超えても勢いを増し続けるグループも当然存在します。

実際、データを見ると10年目以降にも8組、10組、10組、3組、6組、2組、1組とグループが残っています。長年活動を続けながらトップ150に入り続けているということは、それだけファンに愛され、支持され続けている証拠です。

メンバーチェンジや活動形態の変化、新しいファン層の開拓などで、グループは進化し続けることができます。「5年がピーク」というのは統計的な傾向であって、すべてのグループに当てはまる絶対的な法則ではないのです。


コロナが隠していた美しい曲線

さて、このグラフをよく見ると、ある部分に違和感があります。

7年目から9年目あたり

本来なら、ピークを過ぎた後は滑らかに下降していくはずなのに、この部分は妙に凹んでいます。7年目は8組、8年目と9年目は各10組と、不自然に少ないのです。

これは何を意味しているのでしょうか?

コロナ禍の影響──失われた世代

この7-9年目に該当するのは、2017年から2019年に始動したグループです。つまり、2020-2022年のコロナ禍で、ちょうど活動2-4年目の成長期を迎えていたグループたちです。

コロナ禍は、地下アイドル業界に大きな影響を与えました:

  • 対面ライブイベントの中止・制限
  • 収益源の消失
  • 新規ファン獲得の機会の喪失

特に打撃を受けたのが、まさに成長期真っ只中だった2017-2019年組です:

  • 活動2-4年目は本来、ファンを増やし、知名度を上げる重要な時期
  • しかし対面イベントができず、新規ファンとの接点がほぼゼロに
  • 収益が上がらず、運営継続が困難に
  • 「コロナが明けたら…」と耐えられず、ピークを迎える前に解散

結果として、本来ならこの数年後にピークを迎えてトップ150に入っていたはずのグループたちが、夢半ばで消えてしまったのです。

この7-9年目の「凹み」は、コロナ禍で失われた世代とも言えるでしょう。

浮かび上がる完璧な曲線

グラフに描かれた赤い曲線を見てください。

コロナの影響がなかった場合を想定すると、この赤い曲線のようなほぼ完璧な正規分布曲線が浮かび上がります。

7-9年目の部分は、本来であればこの赤い曲線に沿って推移していたはず。点線で示された部分が、コロナによって失われたグループたちです。

この滑らかな山型こそが、グループライフサイクルの本質的な姿なのです。

始動→成長→ピーク(5年目)→衰退→解散

どんなグループも、この自然な流れに従っていく。コロナという特殊な状況が一時的に歪めただけで、根底にある構造は変わらないのです。


あなたの推しは今、どこにいる?

さて、あなたが応援しているグループは、今何年目でしょうか?

このグラフを見ながら、少し考えてみてください。

活動1-2年目の推しへ

あなたの推しは、まだこの山の麓にいます。これから登り始める段階です。

でもそれは、最も伸びしろがある時期だということ。今はフォロワー数が少なくても、ライブが小規模でも、これからどんどん成長していきます。

今この瞬間に応援しているあなたは、彼女たちの成長をゼロから見届けられる特権を持っています。数年後、「あの頃から見てた」と誇れる日が来るはずです。

活動3-4年目の推しへ

山の中腹です。グループとしての個性が固まり、ファンコミュニティも育ってきた頃。

ライブの完成度が上がり、新しいファンも増え、勢いを感じる時期です。まさに上り調子の充実期

この時期の推し活は、最も楽しいかもしれません。成長の手応えを感じながら、一緒に頂上を目指している実感があるからです。

活動5-6年目の推しへ

おめでとうございます。あなたの推しは、今まさに頂上にいます

グループとして最も輝いている時期。メンバーのパフォーマンスも、ファンとの絆も、すべてが最高潮です。

でも、頂上に立った者は、いつか下山することも意識し始めます。メンバーの進路、運営の継続、様々な現実が見えてくる時期でもあります。

だからこそ、今この瞬間がどれだけ貴重か。後で振り返ったとき、「あの頃が最高だった」と思える時間を、今過ごしているのかもしれません。

活動7年目以降の推しへ

あなたの推しは、すでに多くのグループが去っていった道を、まだ歩き続けています。

それは奇跡のような時間です。

メンバーの卒業、運営の苦労、様々な困難を乗り越えて、まだ活動している。その事実だけで、どれだけ特別な存在か。

データが示す通り、この先もずっと続くとは限りません。でもだからこそ、今日という日が、今日のライブが、今日の笑顔が、かけがえのないものになります。


終わりに

「推しが一番輝くのは5年目」──この体感は、データによって裏付けられました。

でもこのグラフが本当に教えてくれたのは、ピークの時期ではありません。

今この瞬間が、どれだけ貴重かということです。

1年目の推しも、3年目の推しも、6年目の推しも、10年目の推しも。それぞれの位置で、それぞれの輝きがあります。

そして、いつかは終わりが来る。だからこそ、今日のライブに行く意味がある。今日の配信を見る意味がある。今日、推しを応援する意味があるのです。

あなたの推しは今、この曲線のどこにいますか?

そして、これからどんな景色を一緒に見ていきますか?


データ詳細:活動年数別グループ一覧

調査対象: SNSフォロワー数トップ150の地下アイドルグループ
ランキングはこちらの記事を参考
調査時期: 2025年11月
分類方法: 各グループの始動年から活動年数を算出し、年数別に集計
始動時期の定義: X(旧Twitter)公式アカウントの作成日を基準としています。正確な活動開始日とは異なる場合がありますが、おおよその傾向を把握するには十分な精度があると考えられます。

1年目(3組)

fav me (2025年2月)、Pretty Chuu (2025年2月)、Root mimi (2025年3月)

2年目(11組)

SWEET STEADY (2024年1月)、AsIs (2024年2月)、iON! (2024年4月)、ドレスコード (2024年5月)、ナナコロビヤオキ (2024年5月)、AOAO (2024年5月)、Maison de Queen (2024年7月)、CUTIE STREET (2024年7月)、マザリ (2024年8月)、HAPPY CREATORS (2024年10月)、MEGAFON (2024年10月)

3年目(13組)

シャルロット (2023年1月)、ZUTTOMOTTO (2023年1月)、JUGS MAFIA (2023年1月)、CANDY TUNE (2023年2月)、ラナキュラ (2023年2月)、#Mooove! (2023年3月)、手羽先センセーション (2023年4月)、なみだ色の消しごむ (2023年6月)、Alcute! (2023年6月)、あまいものつめあわせ (2023年8月)、AZATOY (2023年9月)、ベロティカ (2023年9月)、hakanai (2023年11月)

4年目(16組)

#よーよーよー (2021年12月)、FRUITS ZIPPER (2022年1月)、MADMED (2022年1月)、AdamLilith (2022年2月)、キングサリ (2022年3月)、UtaGe! (2022年4月)、ジエメイ (2022年4月)、NANIMONO (2022年4月)、高嶺のなでしこ (2022年4月)、yosugala (2022年5月)、GILTY×GILTY (2022年5月)、マーキュロ (2022年5月)、ドラマチックレコード (2022年6月)、暁 (2022年6月)、Merry BAD TUNE. (2022年6月)、ラフ×ラフ (2022年11月)

5年目(22組)

i-col (2020年12月)、STAiNY (2020年12月)、きゅるりんってしてみて (2020年12月)、fishbowl (2021年1月)、THE ORCHESTRA TOKYO (2021年1月)、JamsCollection (2021年1月)、ASP (2021年2月)、AVAM (2021年3月)、夜光性アミューズ (2021年3月)、パラディーク (2021年3月)、点染テンセイ少女。 (2021年3月)、のんふぃく! (2021年4月)、Zero Project (2021年4月)、かすみ草とステラ (2021年5月)、フューチャーサイダー (2021年5月)、可憐なアイボリー (2021年6月)、衛星とカラテア (2021年6月)、ぜろから☆すた→と (2021年6月)、Palette Parade (2021年6月)、ベイビークレヨン (2021年7月)、CAL&RES (2021年8月)、SAISON (2021年10月)

6年目(17組)

MyDearDarlin’ (2019年12月)、#ババババンビ (2020年1月)、にっぽんワチャチャ (2020年2月)、INUWASI (2020年2月)、道玄坂69 (2020年2月)、花いろは (2020年3月)、タイトル未定 (2020年4月)、PIGGS (2020年4月)、MEWM (2020年4月)、iLiFE! (2020年5月)、Peel the Apple (2020年7月)、シャニムニ=パレード (2020年8月)、#2i2(ニーニ) (2020年8月)、RiNCENT♯ (2020年9月)、BOCCHI。 (2020年9月)、シンデレラ宣言! (2020年10月)、シュレーディンガーの犬 (2020年10月)

7年目(8組)

アンスリューム (2019年2月)、TENRIN (2019年3月)、Sweet Alley (2019年5月)、9時間1500円 (2019年6月)、ミームトーキョー (2019年7月)、ポンコツコンポ (2019年8月)、豆柴の大群 (2019年10月)、Ringwanderung (2019年11月)

8年目(10組)

群青の世界 (2017年12月)、びっくえんじぇる (2018年4月)、LEIWAN (2018年5月)、メイビーME (2018年5月)、虹色の飛行少女 (2018年7月)、君に、胸キュン。 (2018年7月)、ZOCX (2018年9月)、Ill【イル】 (2018年9月)、ルルネージュ (2018年10月)、SPRISE-スプライズ (2018年11月)

9年目(10組)

Shibu3 project (2016年12月)、ネコプラpixx. (2016年12月)、カラフルスクリーム (2017年1月)、サクヤコノハナ (2017年2月)、chuLa (2017年4月)、AIBECK (2017年5月)、CYNHN (2017年6月)、ExWHYZ (2017年8月)、NEO JAPONISM (2017年11月)、SUPER JYAPON (2017年11月)

10年目(8組)

マジカル・パンチライン (2016年2月)、クマリデパート (2016年3月)、我儘ラキア (2016年4月)、CiON【シーオン】 (2016年6月)、Appare! (2016年6月)、momograci (2016年8月)、HIGH SPIRITS (2016年10月)、蓋然性オルトイズム (2016年11月)

11年目(10組)

Devil ANTHEM. (2014年12月)、ぜんぶ君のせいだ。 (2015年2月)、SAY-LA (2015年3月)、LADYBABY (2015年3月)、DREAMING MONSTER (2015年6月)、Ange☆Reve (2015年7月)、ワンダーウィード 天 (2015年7月)、まねきケチャ (2015年8月)、Luce Twinkle Wink☆ (2015年10月)、煌めき☆アンフォレント (2015年10月)

12年目(10組)

NEOTOKYO-TRIBE (2014年1月)、じゅじゅ (2014年2月)、愛乙女★DOLL (2014年2月)、KRD8 (2014年3月)、feelNEO (2014年4月)、dela (2014年4月)、UNBS(アンビス) (2014年5月)、KissBee (2014年7月)、GANG PARADE (2014年7月)、虹のコンキスタドール (2014年7月)

13年目(3組)

PassCode (2013年1月)、ゆるめるモ! (2013年1月)、FES☆TIVE (2013年5月)

14年目(6組)

BELLRING少女ハート (2012年4月)、lyrical school (2012年6月)、夢みるアドレセンス (2012年6月)、アイドルカレッジ (2012年6月)、バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI (2012年8月)、アキシブproject (2012年9月)

15年目(2組)

OS☆U (2011年3月)、二丁目の魁カミングアウト (2011年5月)

17年目(1組)

純情のアフィリア (2009年5月)

合計:150グループ


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