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アイドル15年史 パート①(2011〜2015年)――ももクロ・でんぱ組から、LADYBABYとBiSHの登場へ

特集
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昨今、iLiFE!やFRUITS ZIPPERの台頭で、アイドルを好きになる人、いわゆる「オタク」が一気に増えていると感じる。SNSで流れてきた曲やダンスから興味を持ち、初めてライブに足を運んだ人もいるだろう。今のアイドルシーンには、新しく好きになった人を引き込む勢いがある。

その楽しさは、今の推しを追いかけることだけにとどまらない。少し前にはどんなグループがいて、どんな曲でフロアが盛り上がっていたのか。今活躍しているメンバーや作り手は、どこからやってきたのか。そうした歴史を知ることで、アイドル業界そのものに興味が湧き、もっと楽しめる人もいるはずだ。

筆者自身、この業界に関わって8年ほどになる。ただ、今回振り返る15年前のシーンを直接知っているわけではない。当時の現場にいた人の体験を、自分の思い出として語ることはできない。だからこそ、残っている動画や数字、当時の資料をたどりながら、自分が知らなかった時代も含めて学んでいきたいと思っている。

SNSの時代には、日々たくさんの情報が発信される。その一方で、投稿は次々と流れていき、アカウントや動画が消えれば、当時の活動をたどる手がかりも失われてしまう。あのグループがいたこと、あの曲が愛されていたことも、誰かが意識して記録に起こさなければ、後から知るのが難しくなる。今たどれるものを、読める形で残しておきたい。

そこで、公開日や再生数といった数字が残っているYouTubeをベースに、2011〜2025年の15年間を振り返るのが、この「アイドル15年史」だ。本連載で主に注目するのは、地下アイドル戦線で扱っている女性ライブアイドルと、その周辺のグループだ。残されたMVやライブ映像を入口に、楽曲やシーンの変化を1年ずつたどっていく。曲が生まれた頃の特徴に加え、解散や改名、メンバーの新たな活動など、その後の歩みも紹介する。

※YouTubeの再生数は、当時の再生数ではなく、現在(データ取得時点)の累積再生数。本記事では「現在の再生数が高い≒当時も注目度が高かった」と近似し、当時の注目度を振り返る目安として扱う。

残念ながら、今回紹介しきれなかったグループもたくさんある。「あのグループがいない!」と思う方もいるだろうが、どうか怒らず、大目に見てもらえたらうれしい。

目次
  1. AKB48始動から現在へ――今回振り返るのはどこか
  2. このパートでたどる2011〜2015年
  3. 2011〜2015年の年別ランキング
  4. 2011年|ももクロとBiS、異なる個性が見える出発点
    1. 1位:ももいろクローバーZ
    2. 2位:BiS
    3. 3位:SUPER☆GiRLS
    4. 4位:東京女子流
    5. 5位:PASSPO☆
    6. 6位:ひめキュンフルーツ缶
    7. 7位:アイドルカレッジ
    8. 8位:アリス十番
    9. 9位:LinQ
    10. 10位:愛乙女★DOLL
  5. 2012年|ももクロの代表曲と、広がるライブアイドルの顔ぶれ
    1. 1位:ももいろクローバーZ
    2. 2位:SUPER☆GiRLS
    3. 3位:さんみゅ〜
    4. 4位:BiS
    5. 5位:東京女子流
    6. 6位:アリス十番
    7. 7位:トッピング☆ガールズGT
    8. 8位:Negicco
    9. 9位:PASSPO☆
    10. 10位:スチームガールズ
  6. 2013年|でんぱ組の「W.W.D」と、野外公演への展開
    1. 1位:ももいろクローバーZ
    2. 2位:9nine
    3. 3位:でんぱ組.inc
    4. 4位:SUPER☆GiRLS
    5. 5位:アリス十番
    6. 6位:Negicco
    7. 7位:ベイビーレイズ
    8. 8位:アップアップガールズ(仮)
    9. 9位:東京女子流
    10. 10位:スチームガールズ
  7. 2014年|でんぱ組が初武道館へ、広がる音楽の接点
    1. 1位:ももいろクローバーZ
    2. 2位:でんぱ組.inc
    3. 3位:9nine
    4. 4位:SUPER☆GiRLS
    5. 5位:東京パフォーマンスドール
    6. 6位:Negicco
    7. 7位:仮面女子
    8. 8位:predia
    9. 9位:バンドじゃないもん!
    10. 10位:東京女子流
  8. 2015年|でんぱ組の海外展開と、LADYBABY・BiSHの登場
    1. 1位:LADYBABY
    2. 2位:BiSH
    3. 3位:ももいろクローバーZ
    4. 4位:でんぱ組.inc
    5. 5位:夢みるアドレセンス
    6. 6位:KissBee
    7. 7位:虹のコンキスタドール
    8. 8位:バンドじゃないもん!
    9. 9位:SUPER☆GiRLS
    10. 10位:アップアップガールズ(仮)
  9. この5年を振り返って
  10. 現在のグループ紹介ページ
  11. 次回:パート②(2016〜2020年)
  12. 集計について

AKB48始動から現在へ――今回振り返るのはどこか

AKB48始動から現在までの年表 2005年から2026年までの主な出来事を時間軸の上に配置。2013年にはでんぱ組.incの野外公演、2014年にはBABYMETALのワールドツアーを記載。2010年を前史、2011〜2015年を今回のパート①として強調。下部には全3回の連載対象期間のみを示す。 AKB48始動から、現在まで 主な出来事と「アイドル15年史」の対象期間 ▼AKB48始動 ▼ももクロ メジャーデビュー ▼BiS CDデビュー ももクロがZへ ▼BABYMETAL(2014) ワールドツアー ▼BiSH・LADYBABY 登場 ▼iLiFE! 結成 ▼FRUITS ZIPPER デビュー ▼iLiFE! 日本武道館 ▼FRUITS ZIPPER 東京ドーム ▼でんぱ組.inc 野外公演 2005 2010 2015 2020 2026 2013 連載以前 前史 ① 2011〜2015 ② 2016〜2020 ③ 2021〜2025 現在 連載対象:2011〜2025年の15年間 / 全3回 2010年=前史、2011〜2015年=今回のパート① 2026年10月時点
年表の出典

少しさかのぼると、2005年12月8日、AKB48が秋葉原の専用劇場で初公演を行った。「会いに行けるアイドル」を掲げ、劇場公演を重ねながら、ファンが繰り返しメンバーに会いに行ける場を作っていった。AKB48公式の劇場紹介

2009年には初の選抜総選挙が行われ、2010年には「ポニーテールとシュシュ」「ヘビーローテーション」を発表。AKB48は劇場の外へも存在感を広げていく。その一方で、2008年に結成されたももいろクローバーは、路上ライブや全国を回るイベントでファンと出会っていた。劇場を拠点にするAKB48と、各地の現場へ出向くももクロ。それぞれの場所でライブを重ねた活動が、2010年代の飛躍へつながっていく。

出発点には、ももクロを置きたい。ももいろクローバーが「行くぜっ!怪盗少女」でメジャーデビューしたのは、2010年5月5日。公式のライブ年表には、それ以前の路上ライブや全国を回ったヤマダ電機ツアーも記録されている。地下アイドル自体には1990年代からの歴史があるが、本連載では、現場から活動を広げたももクロの2010年を前史に置き、その翌年から2025年までの15年間を扱う。

連載は、パート①「2011〜2015年」、パート②「2016〜2020年」、パート③「2021〜2025年」の全3回。今回はそのパート①として、ももクロ、BiS、でんぱ組.inc、そしてLADYBABYやBiSHの登場へと続く最初の5年間を振り返る。

調査では、収集したYouTube動画一覧から、曲を識別できるMV・ライブ・ダンス・コール・音源動画を抽出し、トークや企画、告知などを除外した。カバーや替え歌も対象に含めている。動画の公開年ごとに、各グループの最多再生動画1本を基準として上位から最大10組を選び、同じグループの複数曲は一つにまとめた。再生数を合算した順位ではない。各組の代表動画を1本掲載し、ほかの候補曲はリンクで紹介する。

再生数ランキングを読むときの注意点

累積再生数には、公開当時の注目度だけでなく、その後も定番曲として聴かれ続けた分や、グループのブレイク後に初期の動画がさかのぼって再生された分も積み重なっている。アニメやドラマの主題歌であれば、アイドルファン以外の視聴も含まれるだろう。年をまたいで再生数の大小を比べるより、同じ年の中での並びとして読むほうが、当時の空気に近づけると考えられる。

ただし、削除や非公開、チャンネルの閉鎖によって今は見られない動画もある。レーベルの共有チャンネルや旧名義の動画をどこまで確認できるかによっても顔ぶれは変わるため、順位は現在確認できる対象動画の範囲でのものとして読んでほしい。

最近アイドルを好きになった人にも、長く現場に通っている人にも、まだ知らない曲やグループとの出会いがあればうれしい。気になった動画を一つ再生するところから、ぜひ、もう一段深くアイドルの沼にハマってもらいたい。

このパートでたどる2011〜2015年

2011〜2015年は、ライブアイドルの表現と活動規模が広がった5年間だ。ももクロがライブの現場から大きな会場へ進み、BiSがロックや大胆な企画で既存のアイドル像を揺さぶる。その中で、秋葉原から出発したでんぱ組.incの躍進も、この時期をたどる重要な軸になる。

でんぱ組は、オタクとしての趣味やメンバー自身の来歴を楽曲とステージに持ち込み、2013年の野外公演、2014年の初武道館、2015年の代々木公演と海外ツアーへと活動を広げた。小さな拠点で生まれた表現が、大きな会場や海外にも届くまでの過程が、この5年に重なっている。TIF 2015公式プロフィール、レーベルによる活動歴

その一方で、仮面女子、PASSPO☆、アップアップガールズ(仮)なども異なる音楽とライブを展開し、2015年にはLADYBABYとBiSHが登場する。ももクロ、BiS、でんぱ組の歩みを追いながら、同じ時期にどんなグループや曲が生まれていたかを振り返る。

このパートでは、年別上位10組の代表動画50本を埋め込みで紹介し、ほかの候補曲をリンクで添える。上位10組から外れたグループの紹介・参考動画は、各年末の折りたたみ欄にまとめた。

2011〜2015年の年別ランキング

動画公開年1位2位3位4位5位6位7位8位9位10位
2011年ももいろクローバーZBiSSUPER☆GiRLS東京女子流PASSPO☆ひめキュンフルーツ缶アイドルカレッジアリス十番LinQ愛乙女★DOLL
2012年ももいろクローバーZSUPER☆GiRLSさんみゅ〜BiS東京女子流アリス十番トッピング☆ガールズGTNegiccoPASSPO☆スチームガールズ
2013年ももいろクローバーZ9nineでんぱ組.incSUPER☆GiRLSアリス十番Negiccoベイビーレイズアップアップガールズ(仮)東京女子流スチームガールズ
2014年ももいろクローバーZでんぱ組.inc9nineSUPER☆GiRLS東京パフォーマンスドールNegicco仮面女子prediaバンドじゃないもん!東京女子流
2015年LADYBABYBiSHももいろクローバーZでんぱ組.inc夢みるアドレセンスKissBee虹のコンキスタドールバンドじゃないもん!SUPER☆GiRLSアップアップガールズ(仮)

年のリンクから各年の本文へ移動できる。

ランキング表から見える3つの変化

  • 1位の交代:2011〜2014年の1位は、すべてももクロだった。2015年は、その年に登場したLADYBABYとBiSHが1・2位を占め、ももクロは3位になる。結成した年のグループが1位になったのは、この5年では2015年のLADYBABYだけだ。
  • 掲載下限の変化:10位の動画は、2011年が46,432回、2012年が217,638回、2013年が350,232回、2014年が621,429回、2015年が1,207,370回となった。ただし、収集対象や再生数の取得時点にも違いがある。動画が残っている範囲と、今回確認したグループの範囲を含めた数値として捉えたい。
  • 一つの運営から複数のユニット:2012年は上位10組のうち3組、2013年は2組が仮面女子のYouTubeチャンネルから公開された動画だった。2012年はアリス十番、トッピング☆ガールズGT、スチームガールズ、2013年はアリス十番とスチームガールズが並ぶ。同じ運営が複数ユニットを動かし、一つのチャンネルからまとめて発信する方法も、順位に表れている。

2011年|ももクロとBiS、異なる個性が見える出発点

2011年は、ももクロの「Z」への改名、BiSの「My Ixxx」の衝撃的なPV、ぱすぽ☆のメジャーデビューが重なる年だ。路上ライブから大きなステージへ進むグループ、強烈な企画で注目を集めるグループ、地域や常設のライブを拠点にするグループが、それぞれの方法でファンと出会っていた。

同じ2011年の11月には、でんぱ組.incが「Future Diver」を発売した。秋葉原ディアステージを拠点にするグループが、後々まで歌い継ぐ代表曲を得た年でもある。2013年に紹介する野外公演の映像へ、その歩みは続いていく。 発売情報

※今回の調査で確認できたでんぱ組.incの対象動画は、2013年9月公開のものが最も古い。そのため、2011・2012年のランキングには登場しない。

1位:ももいろクローバーZ

路上ライブや全国の小規模なイベントから活動を広げ、ライブの熱量でファンを増やしたグループ。2010年代のライブアイドルが大きな会場へ進んでいく流れを代表する一組だ。2011年4月10日の中野サンプラザ公演をもって早見あかりが脱退し、同日「ももいろクローバー」から「ももいろクローバーZ」へ改名。5人での活動が始まった。

Z伝説~終わりなき革命~(MV)

改名後の2011年7月6日に、4thシングルとして発売された。新たな出発を掲げ、メンバーの色とキャラクターを盛り込んだ、グループの自己紹介としても楽しめる一曲だ。

動画公開日:2011/6/20|累積再生数:18,240,223回

ほかの候補曲: サンタさん、ミライボウル、D’の純情、労働讃歌

その後、2012年にNHK紅白歌合戦へ初出場し、2014年3月には女性グループとして初の国立競技場単独公演を開催した。キングレコードのプロフィールに記された歩みは、ライブの現場から出発したグループが全国的な存在へ成長した歴史でもある。2026年10月現在もライブや作品の発表を続けている。

2位:BiS

BiSは「新生アイドル研究会」を掲げ、ロックと大胆な企画で既存のアイドル像を揺さぶったグループ。発起人で初代リーダーのプー・ルイは、2009年にソロ歌手としてデビューした後、自らアイドルグループを作る道を選んだ。渡辺淳之介とともにメンバーを募って2010年に結成し、2011年3月にアルバム『Brand-new idol Society』でCDデビュー。歌い手が自分の活動の場を作るところから始まった。プー・ルイ本人の回顧インタビュー

My Ixxx(MV)

BiSの初シングル曲で、メンバー3人が全裸に見える姿で森を駆け回るPVが話題になった。公開直後の報道でも映像の衝撃が取り上げられ、同年8月のインタビューでは、プー・ルイ自身がPVをきっかけに多くの媒体へ取り上げられたことを語っている。奇抜な企画でグループを知ってもらう、初期BiSを象徴する一曲だ。

動画公開日:2011/7/5|累積再生数:13,053,602回

ほかの候補曲: primal.、nerve、BiS、パプリカ

第1期BiSは2014年7月8日、横浜アリーナでの解散ライブ「BiSなりの武道館」をもって解散。解散ライブのレポート プー・ルイは、BiS在籍中に始めたロックバンド「LUI FRONTiC 赤羽JAPAN」での活動も経て、2016年に新たなメンバーと第2期BiSを始動した。2018年3月にBiSを卒業し、同年5月にはBILLIE IDLE®へ加入。グループの結成と解散を経験しながら、歌い手として活動の場を変えてきた。本人が振り返るBiS解散後の活動

2020年には、自身の会社「プープーランド」を設立し、社長を務めながら自らもメンバーとして参加するPIGGSを立ち上げる。2023年1月には「負けんなBABY」でメジャーデビュー。メンバーとして歌うだけでなく、会社の経営とグループの制作・運営も担うようになった。

プー・ルイは2025年11月29日の公演をもってPIGGSのメンバーを離れ、アドバイザー・相談役へ移った。2026年10月現在は、新グループ「PIGMONZ」で社長・プロデューサー・メンバーを兼ねて活動している。日本武道館を目指す日常や舞台裏をYouTubeでも発信するという公式プロフィールには、グループを作り、運営し、自らステージに立つ彼女の活動が表れている。

BiS自体もメンバーを変えて再始動を重ね、第3期は2025年1月12日の日比谷野外音楽堂公演で解散した。公式の解散ライブ案内 2011年の動画に登場する第1期と、その後の各期は編成が異なる。

制作陣も別のグループへ活動を広げた。渡辺淳之介とサウンドプロデューサーの松隈ケンタは、第1期BiSの解散後、2015年にBiSHを立ち上げる。BiSからは、プー・ルイによるグループ作りと、渡辺・松隈による音楽制作の両方が、その後のアイドルシーンへ広がった。

3位:SUPER☆GiRLS

2010年の「avexアイドルオーディション2010」で選ばれた12人から誕生し、同年12月にアルバム「超絶少女」でメジャーデビューしたグループ。略称は「スパガ」。ここで紹介する2011年は、デビューから最初の夏を迎えた時期にあたる。

MAX!乙女心(MV)

「プリプリ♥SUMMERキッス」「常夏ハイタッチ」へ続く、スパガの夏曲の流れをさかのぼる一曲。2011年公開のMVが、今回確認した同年の対象動画ではグループの最多再生となった。

動画公開日:2011/04/27|累積再生数:10,207,168回(2026年10月18日確認)

その後、2011年に日本レコード大賞新人賞を受賞し、2013年には結成3周年の日本武道館公演を開催した。卒業と加入を重ねながら活動を続け、2026年9月には新メンバー3人を迎えた「第7章」が始まっている。公式プロフィールに記された歩み

4位:東京女子流

2010年に結成されたガールズ・ダンス&ボーカルグループ。当時は5人で、「音楽の楽しさを歌って踊って伝えたい」を掲げて活動していた。2011年は、シングルの発表を重ねて1stアルバムへ進んだ時期だ。 1stアルバムの公式紹介

鼓動の秘密(MV)

1stアルバム「鼓動の秘密」と同名の楽曲。歌とダンスを前面に出す初期のグループ像を、2011年公開のMVからたどれる。

動画公開日:2011/04/04|累積再生数:2,259,495回(2026年10月18日確認)

その後も歌とダンスを磨きながら作品とライブを重ねた。2026年3月31日、Zepp DiverCityでの「LAST LIVE ~*キセキの物語*~」をもって解散し、2010年から続いたグループの歩みに区切りをつけた。ラストライブ後の公式メッセージ

5位:PASSPO☆

2009年に結成された、「空」と「旅」をテーマにするガールズロックユニット。当時の表記は「ぱすぽ☆」で、キャビンアテンダントをイメージした衣装をまとい、メンバーを「クルー」、ライブを「フライト」、ファンを「パッセンジャー」と呼んだ。アイドルの歌とダンスにロックを組み合わせたスタイルが特徴だ。レーベルのプロフィール

少女飛行(楽曲動画)

2011年5月4日発売のメジャーデビューシングルで、オリコン週間ランキング初登場1位を獲得。空と旅の世界観を曲名にも掲げた、ぱすぽ☆の出発を代表する一曲だ。

動画公開日:2011/6/6|累積再生数:1,027,434回

ほかの候補曲: ViVi夏

2013年に表記を「PASSPO☆」へ変え、2014年にはメンバーが楽器を演奏する「バンド版PASSPO☆」も披露した。2018年9月22日の中野サンプラザ公演で解散し、約9年間の活動に区切りをつけた。ラスト公演のレポート 2026年には、8月7日のZepp Shinjukuで一夜限りの復活公演「One Night Reunion – PASSPO☆ TAKEOFF 2026 -」が組まれた。

メンバーの槙田紗子は2015年5月から活動を休止し、同年12月に卒業。その後、振付師として活動を広げた。FRUITS ZIPPERの「わたしの一番かわいいところ」、CUTIE STREETの「かわいいだけじゃだめですか?」などの振付を担当。PASSPO☆で歌い踊った経験を持つ彼女が、2020年代のアイドルのダンスを作っている。本人のインタビューとプロフィール、PASSPO☆の歩みを振り返る記事

6位:ひめキュンフルーツ缶

2010年8月に誕生した愛媛発のアイドルユニット。2011年は、地元を拠点にライブを重ねながらCDデビューへ進んだ初期にあたる。ロックを軸とする楽曲とライブの熱量も、グループの特徴になっていった。 TIF公式プロフィール

恋愛エネルギー保存の法則(MV)

2011年3月9日発売のデビューシングル。MVの公開日は同年5月24日で、曲の発売日とは異なる。愛媛から活動を始めたグループの初期曲を、公式MVからたどれる。

動画公開日:2011/05/24|累積再生数:299,088回(2026年10月18日確認)

ほかの候補曲: 恋のプリズン

その後、2013年に「アンダンテ」でメジャーデビューした。初期メンバーの卒業後は新たなメンバーへ引き継がれ、HimeKyunFruitCanとして活動を継続。後継の体制も2023年12月30日の公演をもって解散することを発表した。2011年のMVと、活動終盤のメンバーは異なる。後継体制の解散発表を伝える報道

7位:アイドルカレッジ

「未来のアイドルをみんなと育てていこう」をテーマに、歌、ダンス、演技のレッスンを積み、成長する過程を見せていくプロジェクト。ファンを「クラスメイト」と呼び、学校を思わせる世界観で活動してきた。完成した姿だけでなく、レッスンとライブを重ねていく姿もグループの魅力にしている。公式プロフィール

制服恋物語(MV)

制服と恋を題材にした初期の代表曲。2012年の本人インタビューでも、結成初期から歌ってきた、ライブで人気のある曲として紹介されている。学校を思わせるグループの世界観が、楽曲にも表れている。

動画公開日:2011/11/22|累積再生数:86,999回

ほかの候補曲: いちごパフェ、雨のち晴れ

2026年10月現在も活動中。公式ブログでは、新曲「禁断少女」の発売記念イベントや結成17周年のツアーが案内されている。メンバーの入れ替わりを経ながら、育成とライブを軸にした活動が続いている。

8位:アリス十番

ホッケーマスクとヘヴィメタルを組み合わせたライブアイドル。ヘッドバンギングなどの激しい演出を取り入れ、かわいらしさだけでは説明できないライブの迫力を特徴にした。仮面女子公認コラム

夏だね(MV)

元はアリス十番の結成前に活動していた地下アイドル「ぴゅあふる」の曲を、アリス十番がロック色を強めて披露した。公認コラムでは、メンバーがゴムボートに乗り、ファンに支えられながら会場を練り歩くライブの演出とともに紹介されている。夏の明るさと、激しいライブを組み合わせたレパートリーだ。

動画公開日:2011/8/17|累積再生数:84,032回

アリス十番は、その後スチームガールズ、アーマーガールズとともに「仮面女子」を構成する母体ユニットとなった。3組の成り立ちを紹介する公認コラム さらに2023年にはユニットの昇格制度を廃止し、「仮面女子」と「スチームガールズ」の2グループへ再編。アリス十番の歴史は、仮面女子の活動と体制の変化の中に受け継がれている。

9位:LinQ

2011年に福岡でデビューした、九州を拠点に活動するグループ。名前には「Love in 九州」の意味が込められ、地域とのつながりを軸にライブやイベントを重ねてきた。東京のライブハウスだけでなく、各地からアイドル文化が広がっていった時期を代表する一組だ。公式プロフィール

カロリーなんて(MV)

カロリーを気にする日常を題材にした、親しみやすいタイトルの一曲。動画タイトルでは2ndシングルとされる初期の曲を、メンバーの歌とダンスを見せるMVで楽しめる。

動画公開日:2011/11/30|累積再生数:66,012回

2026年10月現在も活動中。公式サイトには、同月のライブやイベント出演が掲載されている。メンバーや体制を変えながら、福岡・九州を拠点にした活動を続けている。

10位:愛乙女★DOLL

「いつでもあなたのお人形」を掲げ、ライブを中心に活動してきた正統派アイドルグループ。親しみやすいかわいらしさと、歌とダンスを磨く姿勢を組み合わせ、ライブの現場で支持を集めた。公式プロフィール

GO!!MY WISH!!(ライブ映像)

2011年7月3日、渋谷O-EASTでの初期のステージを収めたライブ映像。この曲は翌2012年8月にシングルとして発売され、初期の作品に収録されている。公式の作品情報 CD発売より前からライブで披露していた曲を、映像で振り返れる。

動画公開日:2011/7/13|累積再生数:46,432回

2023年3月に当時の体制が終了し、同年10月に「愛乙女☆DOLL(チームL)」として再始動。2025年4月には「愛乙女★DOLL」の名義が復活した。公式プロフィール 2026年10月現在も活動しており、公式サイトでは東名阪ツアーも発表されている。メンバーや体制を変えながら、名前と楽曲が受け継がれている。


2012年|ももクロの代表曲と、広がるライブアイドルの顔ぶれ

2012年、ももクロは「サラバ、愛しき悲しみたちよ」を発表した。BiS、アリス十番、スチームガールズ、アップアップガールズ(仮)、lyrical schoolも、それぞれ異なる音楽やライブのスタイルを打ち出していた。

でんぱ組.incは、Wiennersの玉屋2060%が作曲した「でんぱれーどJAPAN」を発表。ロックバンドの作り手とアイドルが組み、勢いのあるポップスを作る関係が生まれていた。この組み合わせは翌年の「でんでんぱっしょん」へ続き、でんぱ組の音楽を特徴づけていく。メンバーと玉屋2060%が出会いと制作を振り返る対談

1位:ももいろクローバーZ

サラバ、愛しき悲しみたちよ(MV)

布袋寅泰が作曲・編曲を担当したロックナンバー。日本テレビ系ドラマ「悪夢ちゃん」の主題歌として、ドラマから曲を知る入口にもなった。発売当時の作品紹介

動画公開日:2012/10/26|累積再生数:50,464,812回

ほかの候補曲: Z女戦争、猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」、PUSH、みてみて☆こっちっち

2位:SUPER☆GiRLS

プリプリ♥SUMMERキッス(MV)

前年の「MAX!乙女心」に続く夏曲。夏を題材にした曲を繰り返し届けていく、スパガの定番の流れが見える。2019年公開のFull ver.とは別の、2012年公開動画を集計した。

動画公開日:2012/05/31|累積再生数:2,578,676回(2026年10月18日確認)

3位:さんみゅ〜

サンミュージックのアイドル育成企画から生まれたグループ。2012年は、CDデビュー前の「さんみゅ〜(β)」名義で活動していた時期にあたる。歌やダンスに取り組む姿を動画で公開し、正式なデビューへ向けて歩み始めていた。

GOOD LUCKY!!!!!(踊ってみた)(ダンス動画)

デビュー前の「さんみゅ〜(β)」名義で、メンバーが「GOOD LUCKY!!!!!」を踊った公式公開動画。カバーやダンスも含める今回の集計では対象になる。後年のMVとは違う、活動初期の姿が残っている。

動画公開日:2012/10/05|累積再生数:1,301,851回(2026年10月18日確認)

その後は、80年代の王道アイドルサウンドを受け継ぎ、名曲のカバーとオリジナル曲を歌う「純白アイドル」として活動した。TIF公式プロフィール 2020年3月1日にはメンバー全員が卒業し、それぞれの道へ進んだ。小林弥生が全員卒業を報告した公式ブログ

4位:BiS

IDOL(楽曲動画)

アイドルという言葉を曲名に掲げながら、激しいヘヴィロックを聴かせる曲。2012年のライブ取材では、この曲を含む流れで客席にサークルモッシュが起きた様子も記録されている。BiSは奇抜な映像だけでなく、楽曲でも既存のアイドル像からはみ出していた。

動画公開日:2012/4/9|累積再生数:550,515回

ほかの候補曲: nerve、give me your love 全部

5位:東京女子流

追憶 -Single Version-(Short Ver.)(MV)

2012年に公開されたシングルのShort Ver.。2011年の「鼓動の秘密」に続き、同じグループの別の表情をたどる入口になる。

動画公開日:2012/04/23|累積再生数:494,990回(2026年10月18日確認)

6位:アリス十番

夏だね☆(楽曲動画)

前年にPVを掲載した夏曲の、翌2012年に公開された別の映像。タイトルに「☆」の付いた表記で公開されており、前年のPVと見比べるのも楽しい。

動画公開日:2012/6/19|累積再生数:461,707回

ほかの候補曲: 絶対絶命のピンチ、負けないで☆

7位:トッピング☆ガールズGT

「大つけ麺博」のPRを担うイベント発のアイドルユニット。2012年にはアリス十番のメンバーらが参加し、「トッピング☆ガールズ2.0」からGTへ名称を変えた。飲食イベントとアイドルのライブを組み合わせた企画として、アリス十番周辺の活動の幅を示している。2012年の発表会報道

つけ麺☆OMD(楽曲動画)

大つけ麺博のPRユニットが歌う、つけ麺を題材にした曲。食のイベントへ足を運んだ人がアイドルの歌とダンスに出会う、企画の性格がよく表れている。

動画公開日:2012/9/28|累積再生数:385,344回

参加メンバーが所属していたアリス十番は、その後仮面女子の構成ユニットになった。大つけ麺博での活動も、同じ運営のグループがライブハウスの外へ活動を広げた例の一つだった。

8位:Negicco

2003年に結成された新潟発のアイドルユニット。地元を拠点に活動を積み重ね、2012年には結成から約9年を迎えていた。2010年代のシーンには、新しく結成されたグループとともに、地域で長く歌い続けてきたグループもいた。 TIF公式プロフィール

圧倒的なスタイル(高画質ver.)(MV)

2012年公開の高画質版MV。新潟を拠点に歩み続けたNegiccoを、翌年の「アイドルばかり聴かないで」より一つ前の年の公開映像から紹介する。

動画公開日:2012/03/22|累積再生数:382,682回(2026年10月18日確認)

その後も新潟を拠点とする活動を続け、結成23周年を迎えた2026年も、Nao☆、Megu、Kaedeの3人でステージに立っている。2010年代の映像から、同じ3人が長く歩みを重ねてきたグループとしてたどれる。2026年の3人での公演案内

9位:PASSPO☆

キス=スキ(楽曲動画)

恋を題材にした一曲で、2011年12月にDVDシングルとして発売された。ここで紹介するのは2012年公開の動画で、公開年と楽曲の発売年が異なる例でもある。

動画公開日:2012/2/9|累積再生数:263,851回

ほかの候補曲: 夏空HANABI、君は僕を好きになる、WING、Next Flight

10位:スチームガールズ

2012年秋に登場した、ガスマスクとスチームパンクの世界観を持つグループ。ヘヴィメタルを軸にするアリス十番に対して、エレクトロポップを取り入れ、同じ運営の中でも衣装と音楽の方向を分けていた。

destiny(楽曲動画)

2012年秋のデビュー直後に公開された動画で、公認コラムでもグループの代表曲の一つとして名前が挙がっている。ガスマスクを着ける独特のビジュアルと、スチームガールズの音楽を一緒に知る入口になる。

動画公開日:2012/11/15|累積再生数:217,638回

ほかの候補曲: Days

アリス十番、アーマーガールズとともに仮面女子を構成した後、2023年2月の再編では「仮面女子」と別のグループとして新体制で出発した。運営の再編発表 仮面女子の構成ユニットだった時期を経て、グループ独自の体制へ移っている。

2012年のランキング外:グループ紹介と参考動画

以下は今回の集計では上位10組に入らなかったグループ。順位の入れ替わりで外れた既存の紹介と、追加調査で見つかったグループをまとめている。

アップアップガールズ(仮)(今回の集計では11位)

2011年にハロプロエッグの研修を修了したメンバーたちが結成したグループ。歌とダンスの経験を持つメンバーが、新たな活動の場で激しいライブを積み重ねた。体力と勢いを前面に出すパフォーマンスが特徴で、「アプガ」の略称でも知られる。TOKYO IDOL FESTIVALの紹介

アッパーカット!(ライブ映像)

PandaBoYが手がけた、ライブの勢いを前面に出す曲。作家自身も「対バン用の必殺技」のような曲として振り返っており、アプガの全力のパフォーマンスを代表するレパートリーだ。作家のコメント 掲載動画は、2012年6月15日のCDショップのオープニングイベントで、7人そろって初めて披露したときの映像だ。

動画公開日:2012/6/17|累積再生数:195,904回

ほかの候補曲: 恋愛ハンター、チョッパー☆チョッパー、UPPER ROCK、ワクテカ Take a chance(アップアップガールズ(仮)&THE ポッシボー)

その後、妹分の「アップアップガールズ(2)」や、アイドルとプロレスを両立する「アップアップガールズ(プロレス)」も生まれた。2020年10月の公式ブログでは、この3組で「アップアップガールズ」を構成すると案内されている。(仮)もメンバー交代を経て活動を続け、所属事務所のページには2026年の公演が掲載されている。

LinQ(今回の集計では12位)

CHIKU-TAKU(楽曲動画)

恋の楽しさと切なさを、かわいらしいメロディに乗せた曲。「ゴーイング マイ ウェイ!」との両A面シングルとして2013年1月30日に発売された。ここでは、発売前の2012年12月に公開された動画を掲載する。商品情報

動画公開日:2012/12/26|累積再生数:149,263回

ほかの候補曲: とんこつこつ、さくら果実、Sakura物語

Party Rockets(今回の集計では13位)

2012年、仙台のガールズユニットB♭から選ばれた6人で結成されたグループ。メンバーは当時12〜14歳で、ハードなロックサウンドに歌とダンスを組み合わせていた。ここでは、結成した年のデビュー曲を紹介する。 デビュー直後の本人たちへの取材

初恋ロケット(MV)

2012年8月15日発売のデビューシングル。恋の高揚感をロックサウンドに乗せた曲で、MVは発売に先立って公開された。幼いメンバーと激しい音の組み合わせに、初期Party Rocketsの特徴が表れている。

動画公開日:2012/07/02|累積再生数:119,382回(2026年10月18日確認)

その後、メンバーの交代を経て、2015年にParty Rockets GTへ改名した。グループの活動歴 2020年2月をもって当時の体制での活動を終了。運営の発表では、メンバー4人全員の卒業と、それぞれの進路が説明されている。当時の体制での活動終了に関する公式発表

アイドルカレッジ(今回の集計では14位)

雨のち晴れ(MV)

雨から晴れへ変わる空模様を曲名にした一曲。前年にもPVが公開され、候補曲に入っていた。この年は、改めて公開された「ミュージックビデオ」がグループの最多再生動画となっている。

動画公開日:2012/7/12|累積再生数:79,597回

ほかの候補曲: チェリーガール、夜空

lyrical school(今回の集計では15位)

2010年に始動した女性ヒップホップグループ「tengal6」が、2012年にlyrical schoolへ改名し、T-Palette Recordsへ加入。アイドルの集団パフォーマンスとラップを組み合わせ、ポップス中心のグループとは違う音楽の入口を作った。レーベルによる改名・加入発表

おいでよ(MV)

tofubeatsが作詞・作曲を含むプロデュースを担当した、lyrical school名義での最初のシングル収録曲。6人のラップを夏のポップスとして届けた作品で、「そりゃ夏だ!」と組み合わせて発売された。公式の作品紹介

動画公開日:2012/8/10|累積再生数:38,385回

メンバー交代を重ね、後には、プロデューサーが「性別に縛られないこと」を掲げる体制へ移行した。2026年4月19日の恵比寿LIQUIDROOM公演をもって解散し、2010年10月の始動から15年以上にわたる活動を終えている。公式の解散発表 2012年の動画は、女性グループとしてラップを届けていた初期の記録だ。


2013年|でんぱ組の「W.W.D」と、野外公演への展開

2013年は、でんぱ組.incが「W.W.D」と「でんでんぱっしょん」を発表した年だ。メンバーの過去や挫折を歌う「W.W.D」と、玉屋2060%が作曲したハイテンションな「でんでんぱっしょん」。自分たちの来歴を歌う表現と、勢いのあるポップスの両方が、6人のグループ像を形づくっていった。同年末にメンバーが振り返る作品と活動

ライブでは大阪城野外音楽堂と日比谷野外音楽堂で公演を行い、同年12月には映像作品を発売した。ここで紹介する「Future Diver」は、その日比谷公演の映像だ。秋葉原の拠点から野外ステージへ進んだ時期の記録として、この年のでんぱ組の姿を伝えている。

同じ年、ももクロは「GOUNN」で独自の世界観を打ち出し、アリス十番は「全開☆ヒーロー」でポップスにメタルやラップの要素を組み合わせた。前年の曲をMVで改めて届けたアプガの「アッパーカット!」も含め、グループごとに異なる音楽性とライブのスタイルが展開されていた。

1位:ももいろクローバーZ

GOUNN(MV)

人の身体と心を構成する五つの要素を指す、仏教の「五蘊」を曲名にした一曲。仏教の世界観を取り入れ、メンバーを紹介する「Z伝説」とは違う題材へ踏み込んだ。レーベル公式ニュースマガジンの楽曲解説

動画公開日:2013/10/28|累積再生数:7,362,767回

ほかの候補曲: Neo STARGATE、ももいろパンチ、BIRTH Ø BIRTH、仮想ディストピア

2位:9nine

2005年に結成されたパフォーマンスガールズユニット。2013年は、川島海荷、佐武宇綺、村田寛奈、吉井香奈恵、西脇彩華の5人で活動していた。歌とダンスに加え、ドラマやアニメの主題歌を通じても楽曲を届けていた時期だ。 当時の5人を紹介するレーベルのプロフィール

Re:(Full ver.)(MV)

フジテレビ系ドラマ「リーガルハイ」のオープニングテーマ。2013年の公式MVでは、これが今回確認した最多再生動画となった。同年に公開された「SHINING☆STAR」「Cross Over」も候補に含めた。

動画公開日:2013/10/22|累積再生数:4,598,124回(2026年10月18日確認)

ほかの候補曲: SHINING☆STAR、Cross Over、White Wishes

その後、2014年には初の日本武道館単独公演を開催し、2016年からは4人体制へ移った。レーベル公式プロフィール 2019年4月6日の中野サンプラザ公演をもって音楽ライブ活動を休止し、メンバーそれぞれの個人活動へ軸を移している。音楽ライブ活動休止の公式発表

3位:でんぱ組.inc

秋葉原のライブ&バー「ディアステージ」から生まれ、アニメ、ゲーム、漫画などを好むメンバーが、その趣味や個性を前面に出して活動したグループ。「萌えキュンソングを世界にお届け」を掲げ、秋葉原の文化を音楽や衣装、ステージに持ち込んだ。ファッションやアートの作り手とも協働し、2013年にはフランスのJAPAN EXPOにも出演している。

プロデュースを担ったのは、もふくちゃんこと福嶋麻衣子。メンバーの来歴を楽曲にする「W.W.D」をめぐって、本人も当時の取材で制作の背景やグループの方向性を語っている。もふくちゃんのインタビュー

2010年代前半を代表するのが、古川未鈴、相沢梨紗、夢眠ねむ、成瀬瑛美、最上もが、藤咲彩音の6人体制だ。2013年の「W.W.D」では、メンバーそれぞれの過去や挫折を楽曲の題材にした。好きなものや自分の来歴を隠さず、グループの表現へ組み込んだことが、でんぱ組の特徴になった。当時の本人インタビュー、6人による武道館公演の取材レポート

活動規模も急速に広がった。2013年には大阪城野外音楽堂と日比谷野外音楽堂で公演を開催。2014年5月には初の日本武道館単独公演へ進み、2015年2月には国立代々木競技場第一体育館で2日間の公演を行った。秋葉原の小さな拠点から、野外音楽堂、武道館、さらに大きな会場へと進んだ歩みは、この時期のライブアイドルの広がりを示している。

Future Diver(ライブ映像)

2011年発売の初期の代表曲。発売情報 ここでは、2013年9月16日の日比谷野外音楽堂公演の映像を掲載する。秋葉原を拠点に活動していたグループが、大きな野外ステージへ進んだ時期の記録でもある。

動画公開日:2013/12/23|累積再生数:2,728,500回

ほかの候補曲: ORANGE RIUM

その後もメンバーの卒業・脱退や加入を経ながら活動を続け、2025年1月5日にエンディングを迎えた。2013年の映像に登場する6人と、最後のステージに立ったメンバーは同じ編成ではない。グループは約16年にわたり、名前と楽曲を引き継いできた。公式のエンディング発表、最後の公演の公式案内

メンバー自身の生活にも、大きな変化があった。古川未鈴は在籍中の2019年、漫画家の麻生周一との結婚を発表し、2021年7月には第1子の出産を報告した。結婚や出産を理由にグループを離れることなく、エンディングまで活動を続けたメンバーだ。本人も、結婚や出産を経てもアイドルであり続けたいという思いを語っている。でんぱ組の歴史には、子育てとアイドル活動を両立させようとする歩みも含まれている。公式の結婚報告、出産の報告、本人が語る「職業としてのアイドル」

夢眠ねむは2019年1月にグループを卒業し、同年3月末で芸能活動を終了。その後は下北沢で「夢眠書店」を営む道へ進んだ。同年にバカリズムと結婚し、2023年10月には第1子を出産。子ども連れでも安心して過ごせる店づくりについて、自身の育児経験も交えながら語っている。公式の卒業・芸能活動終了告知、書店経営と子育てを語る本人インタビュー

最上もがも2017年8月にグループを脱退した後、2021年5月に第1子の出産を公表した。芸能活動と並行して、子育てや自分の生き方についても発信している。かつて同じステージに立ったメンバーたちは、アイドル活動を続けたり、別の仕事を始めたり、親になったりしながら、それぞれの人生を歩んできた。脱退を伝える当時の報道、最上もが本人のインタビュー

4位:SUPER☆GiRLS

常夏ハイタッチ(Short ver.)(MV)

「MAX!乙女心」「プリプリ♥SUMMERキッス」に続く夏のシングル。公式の作品紹介では、全編グアムで撮影したMVとして案内されている。結成3周年の日本武道館公演と同じ2013年に発表された。 公式の作品紹介

動画公開日:2013/05/17|累積再生数:1,624,473回(2026年10月18日確認)

5位:アリス十番

全開☆ヒーロー(MV)

メロディは親しみやすいJ-POPでありながら、メタルやラップの要素も組み合わせた曲。公認コラムでも、その音楽の混ざり方が紹介されている。仮面のビジュアルと、ポップさと激しさを兼ねた楽曲を一緒に楽しめるMVだ。

動画公開日:2013/8/18|累積再生数:945,532回

ほかの候補曲: アリスのロッキン・ホラー・ショー、ハピ☆バデ

6位:Negicco

アイドルばかり聴かないで(full ver.)(MV)

小西康陽が作詞・作曲・編曲を手がけた一曲。地方を拠点とするアイドルと、ポップスの作り手が出会う流れも、この時期のシーンを形づくっていた。 作品クレジット

動画公開日:2013/05/24|累積再生数:904,848回(2026年10月18日確認)

7位:ベイビーレイズ

2012年9月に、大矢梨華子、高見奈央、傳谷英里香、林愛夏、渡邊璃生の5人でデビュー。「乗り込み!乗っ取り!!」を掲げ、ほかのアーティストのライブ会場前でも宣伝するなど、自分たちから新しいファンに出会いに行く活動を展開した。林を中心とした歌唱と、汗をかきながら激しく踊るロック系の曲が特徴だった。デビュー時の報道、2013年の本人たちのインタビュー

2013年にはNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の挿入歌「暦の上ではディセンバー」に歌唱参加し、その歌声を知ってもらう機会が広がった。2014年12月18日には、デビュー時から目標としていた日本武道館での単独公演を実現している。体を張った宣伝とライブを重ねる一方、テレビドラマを通じても知られるようになったグループだ。活動歴

ベイビーレイズ(MV)

2012年のデビュー曲で、グループ名をそのままタイトルにしている。ここでは2013年公開のMVを掲載する。

動画公開日:2013/6/19|累積再生数:631,792回

2015年にベイビーレイズJAPANへ改名し、2018年9月24日の山中湖でのラストライブをもって解散した。ラストライブの公式サイトには、2012年から2018年までの活動をまとめた作品も案内されている。

8位:アップアップガールズ(仮)

アッパーカット!(MV)

前年に紹介した「アッパーカット!」のMV。前年のライブ映像と見比べることで、同じ曲を映像作品としてどう届けるかも楽しめる。

動画公開日:2013/8/2|累積再生数:612,356回

ほかの候補曲: アップアップタイフーン、SAMURAI GIRLS、チョッパー☆チョッパー、リスペクトーキョー

9位:東京女子流

ちいさな奇跡(MV Short Ver.+SPOT)(MV)

2013年公開の「ちいさな奇跡」のShort MVに、告知映像を組み合わせた動画。曲を識別できるMV部分があるため、今回の楽曲動画に含めた。告知だけの動画とは区別している。

動画公開日:2013/10/28|累積再生数:611,069回(2026年10月18日確認)

10位:スチームガールズ

HIGH and LOW(MV)

高低を意味する言葉を曲名に掲げた一曲。前年の「destiny」とあわせて、結成初期のスチームガールズのレパートリーを映像でたどれる。

動画公開日:2013/8/18|累積再生数:350,232回

ほかの候補曲: アリスの檻、NAGA-NAGA-NAGANO

2013年のランキング外:グループ紹介と参考動画

以下は今回の集計では上位10組に入らなかったグループ。順位の入れ替わりで外れた既存の紹介と、追加調査で見つかったグループをまとめている。

ライムベリー(今回の集計では11位)

ラップを前面に出すアイドルユニット。2013年はT-Palette Recordsからシングルを発表していた時期で、アイドルのステージにラップを持ち込むグループの一組だった。 翌年のTIFによるグループ紹介

SUPERMCZTOKYO(MV)

2013年7月31日発売のシングル。T-Palette Recordsからの2作目にあたり、ラップを軸にしたライムベリーの音楽を聴ける一曲だ。 シングルの作品情報

動画公開日:2013/07/24|累積再生数:317,231回(2026年10月18日確認)

その後もメンバーの交代を経ながら、RHYMEBERRYとしてアイドルとヒップホップを横断する活動を続けた。2019年5月31日のワンマンライブをもって解散。2013年のMVとは異なるメンバーで迎えた最後の公演だった。解散発表とメンバーのコメント

Especia(今回の集計では12位)

2012年に大阪・堀江で結成されたガールズグループ。80年代のポップス、AOR、ディスコ、ファンクなどを取り入れる音楽性を打ち出していた。2013年は、初期の作品を重ねながらグループのサウンドを形にしていた時期だ。 レーベル公式プロフィール

ミッドナイトConfusion(MV)

SAWAが作詞・作曲を手がけたダンスチューン。2013年のシングル曲で、ポップな歌声とダンスミュージックを組み合わせるEspeciaの音楽性が聴ける。 楽曲と制作陣の紹介

動画公開日:2013/08/26|累積再生数:215,346回(2026年10月18日確認)

その後、2015年にミニアルバム「Primera」でメジャーデビューした。大阪から東京へ拠点を移し、メンバーの卒業と新メンバーの加入を経て3人体制となったが、2017年3月に解散。音楽性と編成の変化を重ねた約5年間だった。公式の解散発表を掲載した記事

PASSPO☆(今回の集計では13位)

STEP&GO(楽曲動画)

2013年5月22日に「キャンディー・ルーム」と組み合わせて発売されたシングル曲。レーベルの作品情報 前へ踏み出す言葉をタイトルにした、PASSPO☆のロック路線を聴く一曲だ。

動画公開日:2013/5/21|累積再生数:189,175回

ほかの候補曲: サクラ小町、Growing Up、キャンディー・ルーム、Truly

さんみゅ〜(今回の集計では14位)

くちびるNetwork(1chorus ver.)(MV)

動画公開日:2013/01/13|累積再生数:168,441回(2026年10月18日確認)

ぱー研!(今回の集計では15位)

秋葉原の常設劇場「P.A.R.M.S」を研究・宣伝するために生まれたユニット。名前は「P.A.R.M.S研究会」の略で、2013年5月にステージデビューした。仮面やガスマスクを特徴にする同じ運営のグループに対し、ぱー研!は正統派アイドルのビジュアルを打ち出していた。デビュー時の取材記事、仮面女子公認コラムによる紹介

劇場の宣伝役であると同時に、仮面女子へ進むための候補生ユニットという位置づけも持っていた。公認コラムでは、ぱー研!からアーマーガールズへ昇格する仕組みや、メンバーが企画を考えて観客を集め、新曲を獲得した活動も紹介されている。日々の劇場公演を通して、歌やダンスに加え、自分たちでファンを増やしていく経験を積む場でもあった。

ココロイド(楽曲動画)

ぱー研!の初期の楽曲動画。後にはアーマーガールズの作品「鋼鉄少女」にも収められており、同じ運営の中で曲が別のユニットにも歌われている。

動画公開日:2013/8/24|累積再生数:150,857回

ほかの候補曲: ハニトンのテーマ

後に加入した月野もあは、2014年7月の本人のブログで、同年8月10日をもってぱー研!からアーマーガールズへ移ることを発表している。月野は現在の仮面女子の所属事務所プロフィールにも名を連ねる。ぱー研!は、劇場の若手ユニットから仮面女子へ進むメンバーの活動の場にもなっていた。

放課後プリンセス(今回の集計では16位)

2011年に結成された学園アイドルで、「放プリ」の略称でも知られる。初期は小田桐奈々が生徒会長、すなわちリーダーとして活動し、制服姿で学校生活や恋愛を題材にした曲を歌った。正規メンバーへの昇格を目指す候補生の制度もあり、学校を思わせる設定をグループの活動に取り込んでいた。結成時からの活動を語る小田桐のインタビュー、レーベルのプロフィール

その後は、16時を境にカチューシャがティアラへ、制服がプリンセス衣装へ変わる「放課後、プリンセスに変身」という世界観を展開。2015年8月にはミニアルバム『制服シンデレラ』でメジャーデビューした。さらに「消えて、白雪姫」など、おとぎ話の人物や物語を題材にした作品へ進んでいく。初期の学園ソングから、衣装と楽曲を一体にしたプリンセスの物語へと表現を広げた。 メジャーデビュー作の紹介、「消えて、白雪姫」の発表

アツはナツい!(MV)

「夏は暑い(ナツはアツい)」の「ナツ」と「アツ」を入れ替えたタイトルの夏曲。学校とプリンセスの設定を持つグループが、季節の題材をどう曲にするかを楽しめる。

動画公開日:2013/11/19|累積再生数:123,308回

ほかの候補曲: ジュリエット ~君を好きな100の理由~(2013 version)、私の右手 あなたの左手 ~ぎゅってしたい~、卒業式、超 HAPPY BIRTHDAY

2022年3月には新たな5人体制で出発し、その後も作品を発表。2026年には結成15周年を迎え、「飛んで火に入る夏の恋」をリリースした。公式プロフィールと活動年表 メンバーが変わっても、制服とプリンセスを組み合わせた世界観を引き継いでいる。

愛乙女★DOLL(今回の集計では17位)

ビターチョコ・バレンタイン(MV)

バレンタインとチョコレートを題材にした一曲。冬の行事に重ねて恋心を描いており、夏の楽しさを歌う曲とは違った季節感を味わえる。

動画公開日:2013/1/1|累積再生数:119,471回

ほかの候補曲: 蒼い空を望むなら、Paradise in the summer


2014年|でんぱ組が初武道館へ、広がる音楽の接点

2014年、でんぱ組.incは5月6日に初の日本武道館単独公演を開催した。2013年の野外公演から、さらに大きな舞台へ進んだ年だ。「W.W.D」で歌ったメンバーそれぞれの来歴や、「Future Diver」で掲げてきた夢が、武道館に立つ姿と重なった。当日の公演を取材したレポート

楽曲では「サクラあっぱれーしょん」を発表。玉屋2060%との制作が続き、アイドルとロックバンドの聴き手が交わる接点にもなった。玉屋自身も、でんぱ組のファンがWiennersのライブへ来たことを語っている。玉屋2060%のインタビュー

ももクロはアニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」の主題歌「MOON PRIDE」を発表し、仮面女子、バンドじゃないもん!、虹のコンキスタドール、アイドルネッサンス、PassCodeも活動を展開した。ライブの会場規模だけでなく、作品や作り手を通じたつながりも広がっていた。

1位:ももいろクローバーZ

MOON PRIDE(MV)

アニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」の主題歌。Revoが楽曲を提供し、マーティ・フリードマンがギターで参加した、戦いを題材にした重厚な曲だ。レーベルの楽曲解説 掲載動画はアニメーションのMVで、作品のキャラクターとともに曲を楽しめる。

動画公開日:2014/7/19|累積再生数:36,471,177回

ほかの候補曲: 泣いてもいいんだよ、GOUNN

2位:でんぱ組.inc

サクラあっぱれーしょん(MV)

Wiennersの玉屋2060%が手がけた春の一曲。「でんぱれーどJAPAN」「でんでんぱっしょん」に続く制作で、勢いのある音楽に、桜やこれからの季節への期待を重ねた。「W.W.D」で自分たちの過去を歌ったグループが、明るく前へ進む姿を示す曲でもある。レーベルの発売情報、藤咲彩音が発売当時に語る楽曲

動画公開日:2014/2/28|累積再生数:18,437,765回

ほかの候補曲: ちゅるりちゅるりら、バリ3共和国、でんぱーりーナイト、ファンシーほっぺ♡ウ・フ・フ

3位:9nine

With You / With Me(MV)

アニメ「マギ」のエンディングテーマとして公開されたMV。ドラマ主題歌の「Re:」に続き、アニメを通じてグループの楽曲が届いた一曲だ。

動画公開日:2014/02/18|累積再生数:3,632,094回(2026年10月18日確認)

4位:SUPER☆GiRLS

花道!!ア〜ンビシャス(Short Ver.)(MV)

2014年にavexが公開したシングルのShort Ver.。後年のFull ver.再投稿へ置き換えず、当時公開された動画で比較した。

動画公開日:2014/04/04|累積再生数:2,088,567回(2026年10月18日確認)

ほかの候補曲: アッハッハ!〜超絶爆笑音頭〜(Short Ver.)

5位:東京パフォーマンスドール

1990年代に活動したグループの名を受け継ぎ、2013年6月に新メンバーで再始動した新生TPD。演劇とライブを組み合わせる公演に取り組み、2014年6月11日、「BRAND NEW STORY」でCDデビューした。 TIF 2014の紹介

BRAND NEW STORY(short ver.)(MV)

新生TPDのCDデビュー曲。初代から名前を受け継ぎながら、新しいメンバーが2010年代のグループとして活動を始めた時期のMVだ。

動画公開日:2014/05/02|累積再生数:1,116,827回(2026年10月18日確認)

その後、2020年には初代メンバーとの共演も実現し、世代を越えて楽曲を受け継いだ。2021年9月のラストライブを区切りに無期限活動休止へ入り、メンバーはそれぞれの活動へ進んだ。所属事務所による活動休止の発表

6位:Negicco

トリプル!WONDERLAND(MV)

2014年公開のMV。同年の「光のシュプール」も候補として確認したが、今回の累積再生数では本動画が上回った。前年の「アイドルばかり聴かないで」と続けて、活動の広がりをたどってみたい。

動画公開日:2014/03/31|累積再生数:833,524回(2026年10月18日確認)

ほかの候補曲: 光のシュプール

7位:仮面女子

アリス十番、スチームガールズ、アーマーガールズという、個別にも活動するユニットが集まった大型グループ。当時は、ホッケーマスクとヘヴィメタルのアリス十番、ガスマスクとエレクトロポップのスチームガールズ、鉄仮面とアイリッシュ風の音楽を組み合わせたアーマーガールズが、それぞれ異なる衣装とサウンドを担っていた。それぞれのユニットの個性を生かしながら、合同でステージに立つ仕組みだった。

活動の拠点は秋葉原の常設劇場「P.A.R.M.S」。劇場には候補生ユニットも出演し、メンバーが経験を積んで上位のユニットへ進む昇格制度が設けられていた。継続的な公演を通じてファンと会い、メンバーの成長やユニットの変化を見せていくことも、当時の仮面女子を支える特徴だった。

元気種☆(楽曲動画)

動画は2014年公開だが、シングル発売は2015年1月1日。オリコン週間シングルランキングで1位を獲得し、仮面女子の名前を広く伝えた曲だ。 オリコンの特集

動画公開日:2014/12/29|累積再生数:796,271回

ほかの候補曲: 大冒険☆、マリン☆ロード

2023年2月には昇格制度が廃止され、仮面女子とスチームガールズの2グループに再編された。かつて複数ユニットの集合体だった仮面女子は、体制を変えて活動を続けている。

8位:predia

歌唱力を前面に出す大人のアイドルグループ。2014年は「壊れた愛の果てに」でメジャーデビューし、続いて「美しき孤独たち」を発表した時期にあたる。大人の歌とパフォーマンスを打ち出していた。

美しき孤独たち(MV)

2014年に公開されたメジャー2ndシングルのMV。「壊れた愛の果てに」に続く曲で、今回確認した同年の対象動画ではグループの最多再生となった。

動画公開日:2014/11/17|累積再生数:795,625回(2026年10月18日確認)

ほかの候補曲: 壊れた愛の果てに

その後も作品とライブを重ね、2018年にはアルバム「ファビュラス」がオリコン週間ランキングのトップ10に入った。2022年6月5日、立川ステージガーデンでのラストライブをもって解散。約11年半にわたる活動に幕を下ろした。レーベルが紹介する歩みとラストライブ

9位:バンドじゃないもん!

神聖かまってちゃんのドラマー、みさこを中心に2011年に始動した、通称「バンもん!」。当初はみさこと金子沙織によるツインドラムの2人組で、楽器を演奏する姿とアイドル的な歌や衣装を組み合わせていた。その後はメンバーの増減を経て、2014年に6人体制へと移った。みさこが結成からの経緯を語るインタビュー

人数が増えても、全員が同じ形で歌って踊るグループには収まらなかった。みさこのドラム、望月みゆのベース、甘夏ゆずの鍵盤など、メンバーが楽器を担当しつつ、曲や場面に応じて演奏とダンスを切り替えるステージを展開した。バンドの演奏、アイドルの振付、メンバーそれぞれのキャラクターを同じ公演に持ち込む自由さが特徴だ。2015年のステージ取材と本人インタビュー、2016年のグループ紹介

神聖かまってちゃんでも活動するみさこが中心にいることで、ロックバンドの活動とアイドル活動が、作り手や演者の段階からつながっていた。歌や演奏だけでなく、みさこ自身が作詞に参加する曲もあり、メンバーがグループの表現を作る側にも回っていた。

ツナガル!カナデル!MUSIC(楽曲動画)

「つながる」「奏でる」という言葉を掲げた一曲。ミナミトモヤが作曲し、作詞にはみさこも参加している。作品のクレジット グループのメンバー自身も曲作りに関わる姿が表れている。

動画公開日:2014/9/12|累積再生数:626,912回

ほかの候補曲: ショコラ・ラブ / パヒパヒ(メドレー)

2018年に「バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI」へ改名。2026年10月現在もレーベルの公式サイトで作品や公演が案内されている。バンドとアイドルの間を行き来する発想を保ちながら、活動を続けている。

10位:東京女子流

Partition Love(LIVE AT BUDOKAN 2013)(ライブ映像)

2013年の日本武道館公演で披露されたライブ映像。ライブの開催年は2013年だが、YouTubeでの公開日は2014年2月7日なので、2014年の欄に掲載する。

動画公開日:2014/02/07|累積再生数:621,429回(2026年10月18日確認)

2014年のランキング外:グループ紹介と参考動画

以下は今回の集計では上位10組に入らなかったグループ。順位の入れ替わりで外れた既存の紹介と、追加調査で見つかったグループをまとめている。

アキシブproject(今回の集計では11位)

秋葉原のオタク文化と渋谷のギャル・ファッション文化の融合を掲げたグループ。2012年、元BiSの「りなはむ」が発起人となり、アイドルとギャルの両方の文化を知る立場から企画を立ち上げた。グループ名には、二つの街の文化をつなぐという発想が込められている。始動時の発表と本人のコメント

初期には宮谷優恵、計良日向子、船木沙織、大谷映美里らが活動。メンバーにも、ファッションに関心がある人、アニメやボーカロイド、「踊ってみた」を好む人などがいた。そうした違いを持つメンバーが、王道のアイドルソングとステージを作っていった。初期メンバーの本人インタビュー このうち大谷映美里は、2017年から=LOVEのメンバーとして活動している。

Candid Love(個別PV)

ミズノゲンキが作詞、睦月周平が作曲・編曲を担当した初期の曲。掲載動画は、船木沙織に焦点を当てた「個別PV」の一つだ。全員のステージ映像とは違い、一人のメンバーをじっくり見せる構成になっている。公式の個別PV、ライブ版の制作クレジット

動画公開日:2014/10/30|累積再生数:554,026回

ほかの候補曲: 真夏のセレナーデ、乱れ髪ファイティングガール、アキシブウェイ

2018年にキングレコードからメジャーデビューし、2023年12月にはHEROINESへ加入した。公式サイトに記された運営の変化を経て、2026年もHEROINESの企画に参加している。2010年代に始まったグループが、現在のHEROINESの活動にも加わっている。

妄想キャリブレーション(今回の集計では12位)

2013年、でんぱ組.incと同じ秋葉原ディアステージから生まれたアイドルユニット。通称は「妄キャリ」。2014年はインディーズでシングルを重ね、秋葉原のライブを拠点に活動を広げていた時期だ。

悲しみキャリブレーション(ほぼフルVer.)(MV)

6thシングルのMVを、小芝居を交えた「ほぼフルVer.」として公開したもの。歌とダンスに芝居を組み合わせ、曲だけでなくメンバーのキャラクターも見せる映像になっている。

動画公開日:2014/11/18|累積再生数:492,003回(2026年10月18日確認)

その後、2016年6月にソニー・ミュージックレコーズからメジャーデビュー。2017〜2018年には47都道府県ツアーも行った。2019年2月23日、Zepp DiverCityでのラストライブをもって活動を終了している。レーベルによる活動終了の発表

虹のコンキスタドール(今回の集計では13位)

2014年、イラスト投稿サービスpixivの「つくドル!プロジェクト」から生まれたグループ。通称は「虹コン」。「毎日が文化祭!」をテーマに、歌って踊るだけでなく、声優、イラスト、コスプレ、振付などにも取り組む「つくれるアイドル」として出発した。創作サービスを運営する会社が、作品を作る側としても活動するアイドルを育てる企画だった。設立時の運営会社による紹介

2015年の新メンバー募集でも、合格後は声優、イラストレーター、コスプレイヤー、振付師などのチームに分かれて学ぶ仕組みが案内された。審査員にはアニメ監督の水島精二、イラストレーターの岸田メル、てぃ☆イン!、もふくちゃんらが参加。アイドルの育成に、アニメやイラスト、ダンスなど各分野の作り手が関わる体制だった。

結成翌年の2015年には「THE☆有頂天サマー!!」を発表し、オリコン週間3位を記録。創作文化を背景にした出発から、夏曲を含む楽曲とライブでも活動を広げていった。

ぴくしぶおんど(MV)

pixivのイベント「pixiv祭」の公式テーマソング。会場ではCDを1万枚無料配布する企画も行われ、創作サービスから生まれたグループがその文化を歌でも届けた。運営会社の発表

動画公開日:2014/11/3|累積再生数:482,426回

ほかの候補曲: にじいろフィロソフィー

現在はディアステージが運営し、2026年10月現在も公式サイトでライブや作品の情報が発信されている。創作文化から出発したグループが、ライブアイドルとして活動を重ねてきた。

アイドルネッサンス(今回の集計では14位)

ソニー・ミュージックアーティスツが設立40年目の2014年1月に立ち上げた、同社初のアイドルプロジェクト。「名曲ルネッサンス」を掲げ、既存の日本のポップスやロックを歌とダンスで表現することを活動の軸にした。さまざまな時代の曲を選び、歌割りや振付を作り、自分たちのステージとして届ける方針だった。運営・編曲者・メンバーが語る結成と選曲

デビュー曲はBase Ball Bearの「17才」。村下孝蔵の「初恋」なども歌い、ロックバンドの曲や以前の世代の歌を、複数人の歌割りと振付で表現した。カバー曲を通じて、メンバー自身も原曲やそのアーティストの別の作品を知り、歌い方を考えていった。アイドルネッサンスの活動では、原曲との出会いと、メンバーによる新たな解釈の両方が重視されていた。石野理子・南端まいならが語る楽曲との向き合い方

2015年にはT-Palette Recordsへ加入。歌とダンスを通じて過去の名曲を受け継ぐ活動は、アイドルと日本のポップス・ロックの蓄積をつなぐ試みでもあった。レーベルの紹介資料

17才(MV)

Base Ball Bearの「17才」をカバーしたデビュー曲。既存のロックバンドの曲を複数のメンバーで歌い踊ることで、「名曲ルネッサンス」という活動方針を示した。

動画公開日:2014/7/5|累積再生数:452,877回

ほかの候補曲: 初恋、太陽と心臓

2018年に活動を終えた後、メンバーの石野理子はロックバンド「赤い公園」のボーカルとして活動し、ソロ活動も始めた。本人のインタビューでは、それぞれの活動で歌と向き合った経験を語っている。2023年には、すりぃ、やまもとひかる、ツミキとAoooを結成し、現在もボーカルを務める。Aoooの公式プロフィール アイドルネッサンスで名曲を歌っていた石野の声は、バンドとソロの活動へ広がっている。

現在PIGMONZで活動するユメカも、アイドルネッサンスの出身だ。「野本ゆめか」名義で、2016年6月に原田珠々華とともに加入した。ここで取り上げた2014年のデビュー時より後に加わったメンバーである。加入時のレーベル発表

グループの活動終了後はCARRY LOOSE、ASPを経て、2026年にはプー・ルイが立ち上げたPIGMONZへ。名曲のカバーに取り組んだアイドルネッサンスから、WACKのグループでの活動を重ね、BiSの発起人プー・ルイと同じステージに立つようになった。 経歴を紹介する取材誌編集部の記事

PassCode(今回の集計では15位)

大阪を拠点に出発し、電子音とラウドロック、スクリームを組み合わせたグループ。激しいギターや電子音の上で、メロディを歌う声と叫ぶような声を切り替え、歌とダンスだけでなくヘッドバンギングも取り入れた。アイドルとロックの両方の現場で活動を広げていく土台となったスタイルだ。初期のライブ取材

現在につながる音楽性が固まったのは、活動開始時からではない。南菜生は、2014年に高嶋楓と今田夢菜を含む4人体制となった頃、「アスタリスク」のMV発表とともにサウンドも大きく変わったと振り返っている。今田が担ったシャウトやスクリームも、グループの音を特徴づける要素になった。2016年の本人たちのインタビュー

サウンドプロデューサーの平地孝次は楽曲制作を担い、初期の作品ではミックスまで手がけた。2014年9月にシングル「Nextage」、10月にアルバム『ALL is VANITY』を発売し、同月には大阪で初のワンマンライブも行っている。公式の活動歴、制作スタッフの回顧

激動プログレッシブ(MV)

転調やブレイクダウン、スクリームを詰め込んだ初期の曲。制作スタッフの回顧でも、この曲のエネルギーと展開の多さが語られている。PassCodeの複雑で激しい音楽を知る一曲だ。

動画公開日:2014/5/7|累積再生数:430,513回

ほかの候補曲: アスタリスク、Nextage、XYZ、Kissの花束

2016年10月にシングル「MISS UNLIMITED」でメジャーデビューし、2022年2月12日には初の日本武道館公演を開催した。公式プロフィールとディスコグラフィーには、初期の作品から大きな会場での公演へ至る歩みが記されている。メンバー交代を経た後も、ラウドロックとアイドルのパフォーマンスを組み合わせるスタイルで活動している。

ベイビーレイズ(今回の集計では16位)

ベイビーステップ(ライブ映像)

堀江晶太が作詞・作曲を手がけた、NHK Eテレのアニメ「ベイビーステップ」(2014年)のエンディング曲。作品情報 夢へ向かって少しずつ進む気持ちを歌い、ここではステージで披露するライブ映像を掲載する。

動画公開日:2014/11/8|累積再生数:294,233回

ほかの候補曲: 僕らはここにいる

アップアップガールズ(仮)(今回の集計では17位)

全力!Pump Up!!(MV)

全力で気分を高める言葉をタイトルにした一曲。「アッパーカット!」と並べると、ライブで盛り上がることを前面に出したレパートリーが続いているのがわかる。

動画公開日:2014/6/29|累積再生数:265,526回

ほかの候補曲: ジャンパー!、Beautiful dreamer、(仮)は返すぜ☆be your soul、ENJOY!! ENJO(Y)!!


2015年|でんぱ組の海外展開と、LADYBABY・BiSHの登場

2015年、でんぱ組.incは代々木第一体育館での2日間の公演に続き、ワールドツアーを行った。秋葉原から出発し、野外公演、武道館へと進んできた活動が、海外にも広がっていく。

その一方で、LADYBABYの「ニッポン饅頭」が映像の強いインパクトで注目を集めた。関係者の2016年の対談にも、MVが公開直後から広がった経緯が記されている。BiSHも同年3月に活動を始め、4月には「BiSH-星が瞬く夜に-」のMVを公開した。先に活動を広げていたグループが大きな会場や海外へ進むのと並行して、新たなグループが登場した年だった。

夏には、でんぱ組の「おつかれサマー!」、夢みるアドレセンスの「くらっちゅサマー」、虹コンの「THE☆有頂天サマー!!」などが発表された。グループごとの音楽性の違いは、同じ季節を題材にした曲にも表れている。

2015年を彩った夏曲

2015年の代表動画10本のうち4本は、タイトルに「サマー」を含む夏曲だ。でんぱ組.inc「おつかれサマー!」、夢みるアドレセンス「くらっちゅサマー」、虹のコンキスタドール「THE☆有頂天サマー!!」、そして2013年発売の曲をハワイで踊ったアップアップガールズ(仮)の「サマービーム!」。2011・2012年のアリス十番「夏だね」、ランキング外の欄で紹介する2013年の放課後プリンセス「アツはナツい!」も含め、夏を題材にした曲がこの5年には繰り返し登場する。

夏は、2010年に始まったTOKYO IDOL FESTIVALをはじめ、大型のアイドルフェスが集まる季節でもある。虹のコンキスタドールが2014年のTOKYO IDOL FESTIVALでデビューしたように、ふだんのファン以外の観客の前に立つ機会も増える。短い持ち時間でグループの個性と勢いを伝える夏曲は、フェスの季節に向けた「名刺」の役割も担っていたのではないだろうか。

1位:LADYBABY

2015年、金子理江、黒宮れい、そしてひげと女装姿が特徴のレディビアードによる3人組として登場。女の子2人の歌声とレディビアードのデスボイスを組み合わせ、かわいらしい衣装と激しい音楽が同居する姿で注目を集めた。

もともとはコスチュームメーカー「クリアストーン」のPRユニットとして始まった企画だ。そこへ夏の魔物のフロントマン・成田大致がプロデューサーとして加わり、メロディを組み立てるとともに、楽曲の制作陣や振付師、MV監督の手配も担った。衣装や見た目を伝える企画に歌と映像が加わり、「ニッポン饅頭」の公開を通して海外にも急速に広まっていった。

レディビアードの強烈な外見だけでなく、金子と黒宮の声質に合わせたメロディと、そこへ割り込むスクリームの対比も特徴だった。ライブ会場で名前を広める道に加え、一本のMVが世界へ届くことで、活動開始直後から知られるようになったグループでもある。

ニッポン饅頭(MV)

日本の名物や文化を題材に、かわいらしい歌声とレディビアードのデスボイスを組み合わせた曲。MVは公開直後から海外にも広まり、グループを一気に知らしめた。

動画公開日:2015/7/4|累積再生数:40,690,862回

ほかの候補曲: アゲアゲマネー ~おちんぎん大作戦~

金子理江と黒宮れいは、その後それぞれの活動を経てREIRIEとして再び一緒にステージに立っている。REIRIEの公式サイトでは、2026年の作品と公演が案内されている。一方、LADYBABYの名前も別のメンバーに引き継がれ、2026年のHEROINESの企画に登場する。2015年の3人組と現在のLADYBABYは、編成が異なる。

2位:BiSH

2015年、BiSを手がけた渡辺淳之介が立ち上げ、松隈ケンタがサウンドプロデュースを担ったグループ。第1期BiSの解散後に始まった新たな企画で、ロックを軸にした楽曲と、メンバーそれぞれの異なる歌声を組み合わせた。後に「楽器を持たないパンクバンド」を掲げ、アイドルのライブとロックフェスの両方へ活動を広げていく。

初期メンバーは、アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ユカコラブデラックス、ハグ・ミィの5人。ユカコラブデラックスは活動開始から間もなく脱退し、2015年8月にハシヤスメ・アツコとリンリンが加入。2016年にはハグ・ミィが脱退し、アユニ・Dが加わって、後に広く知られる6人体制となった。結成時のBiSHと、東京ドームへ進んだ時期のBiSHには、こうした編成の変化がある。初期メンバーと加入をたどる取材記録、メンバーが語る2016年の体制変更

アイナが振付を担うなど、メンバー自身もステージの表現を作った。声質やキャラクターを一つに揃えず、それぞれの違いをロックの楽曲とダンスの中で生かすことが、グループの個性になっていった。

BiSH-星が瞬く夜に-(MV)

グループ名をタイトルに掲げた、結成初期を代表する曲。後に大きな会場で歌われるBiSHの出発点を、最初期のMVで聴ける。

動画公開日:2015/4/28|累積再生数:9,552,747回

ほかの候補曲: OTNK、ALL YOU NEED IS LOVE

BiSHは2023年6月29日の東京ドーム公演をもって解散した。公式の解散日発表 結成から約8年で東京ドームへ到達し、メンバーはそれぞれの活動へ進んだ。

アイナ・ジ・エンドはBiSHの振付を担い、2017年にはEMPiREの初MVの振付も担当。自身が歌い踊る活動と、他のグループのダンスを作る活動を並行してきた。振付について語る本人のインタビュー、EMPiRE初MVの制作情報

2021年には、全曲の作詞・作曲を手がけたアルバム『THE END』でソロ活動を本格化。BiSH解散後も歌手として活動し、2025年にはアニメ「ダンダダン」第2期のオープニング曲「革命道中 – On The Way」を発表した。アイナの公式プロフィール BiSHで育まれた歌とダンスの表現は、現在のソロ活動にも続いている。

3位:ももいろクローバーZ

『Z』の誓い(MV)

映画「ドラゴンボールZ 復活の『F』」の主題歌。曲名の「Z」と作品の「Z」を重ねた一曲で、2012年の「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」(アニメ「モーレツ宇宙海賊」オープニングテーマ)、前年の「MOON PRIDE」に続き、アニメ作品と組んだ楽曲になった。作品の公式配信情報

動画公開日:2015/5/1|累積再生数:6,481,168回

ほかの候補曲: 夢の浮世に咲いてみな、白金の夜明け、青春賦

4位:でんぱ組.inc

2014年の初武道館、2015年2月の国立代々木競技場第一体育館での2日間公演と、ライブの規模を広げる中で発表したのが「おつかれサマー!」だ。

おつかれサマー!(MV)

ゆずの北川悠仁と、ヒャダインこと前山田健一が共作した夏曲。藤咲彩音も発売当時のブログで、二人に曲を作ってもらったことを紹介している。本人による楽曲紹介 同年9月には「あした地球がこなごなになっても」(カップリング曲「アキハバライフ♪」)も発売し、夏の高揚感から秋葉原への思いまで、異なる題材を歌った。

動画公開日:2015/6/3|累積再生数:6,140,275回

ほかの候補曲: あした地球がこなごなになっても、アキハバライフ♪

5位:夢みるアドレセンス

2012年、ティーン向けファッション誌のモデルを中心に結成されたグループ。通称は「夢アド」。2015年のメジャーデビュー当時は、荻野可鈴、山田朱莉、志田友美、小林玲、京佳の5人で活動していた。ファッション誌や個人の仕事で知られていたメンバーが、グループとして歌とダンスにも取り組んだ。結成からの活動を語る本人インタビュー

モデルとしての華やかさを打ち出す一方、楽曲面でもバンドやポップスの作り手を迎えた。本人たちは2015年のインタビューで、作品を発表するだけでなく、歌やダンスの意識を高めていく変化も語っている。メジャーデビューした年のインタビュー

2015年3月に「Bye Bye My Days」でメジャーデビューし、その後も川谷絵音、大森元貴、首藤義勝など、さまざまなバンドの作り手から楽曲提供を受けた。ビジュアルで知られる出発点に、楽曲制作の幅も加わっていったグループだ。レーベルのプロフィール

くらっちゅサマー(MV)

元Cymbalsの矢野博康が作詞・作曲・編曲を担当した夏曲。制作について語る本人たちのインタビュー 2015年7月15日発売のメジャー2ndシングル『サマーヌード・アドレセンス』に収録され、メジャーデビューした年の夏を彩った。公式の収録曲情報

動画公開日:2015/6/24|累積再生数:2,784,982回

ほかの候補曲: サマーヌード・アドレセンス、舞いジェネ!、Bye Bye My Days、DATE COUNT FIVE

2024年9月に当時の体制での活動を終了した後、2025年3月には新メンバーで再始動した。新体制の発表と公式告知 グループの名前を引き継ぐ新たな体制へ移っている。

6位:KissBee

2014年にオーディションで選ばれたメンバーから結成され、同年に「泥だらけの花」でCDデビューしたグループ。2015年には渋谷RUIDO K2での初ワンマンから、新宿ReNY、ディファ有明での公演へと進み、オリジナル曲の発売とライブを重ねた。ライブと作品の発表を軸に、活動の規模を広げていた。公式の活動年表

一方で、同じ2015年には「本能寺の変を踊ってみた」やポッキーCMのダンス企画などを公式YouTubeで公開し、動画からメンバーを知る機会も作った。「透明な恋の歌」などのオリジナル曲を発表しながら、話題の曲やダンスを取り入れた企画も届ける、二つの活動を進めていた。

ここで紹介する「ペリー来航」も、そのダンスカバーの一つだ。KissBeeにとってYouTubeは、オリジナル曲のMVを載せる場所に加え、メンバーの表情やキャラクターを広く見せる場にもなっていった。のちの本格的な動画活動より前から、動画企画とライブを並行していたことがわかる。

ペリー来航(ダンス)(ダンス動画)

エグスプロージョンの「ペリー来航」を踊るダンスカバー。KissBeeのオリジナル曲とは別の企画で、話題の踊りをメンバーが披露する動画も、グループを知る入口になった。

動画公開日:2015/6/21|累積再生数:2,389,513回

ほかの候補曲: 透明な恋の歌、道しるべは青、頬で探すあなたの温度、本能寺の変(合同ダンス)

2017年にはYouTubeの「うらきす」で本格的な動画活動を始め、楽曲だけでなく日常や企画を通してメンバーを知ってもらう活動へ広げた。公式年表 その後もグループ活動を続け、2026年のIDORISE!! FESTIVAL公式タイムテーブルにも出演が掲載されている。

7位:虹のコンキスタドール

THE☆有頂天サマー!!(MV)

村カワ基成が作曲した夏曲で、てぃ☆イン!が振付を担当。メンバーが水着姿に挑戦したMVも含め、夏休みの楽しさを前面に出した作品だ。公式の作品紹介

動画公開日:2015/7/7|累積再生数:2,279,158回

ほかの候補曲: 戦場の聖バレンタイン、やるっきゃない!2015、ブランニューハッピーデイズ、トライアングル・ドリーマー

8位:バンドじゃないもん!

君の笑顔で世界がやばい(MV)

アルバム『Re:start』の収録曲で、みさこが作詞し、アカシックの奥脇達也が作曲した。メンバー6人の個性を歌詞に織り込み、カラフルなアニメーションとダンスを組み合わせたMVにしている。

動画公開日:2015/4/20|累積再生数:1,949,923回

ほかの候補曲: ショコラ・ラブ、NaMiDa、速い曲、プリズム☆リズム

9位:SUPER☆GiRLS

イッチャって♪ ヤッチャって♪(Short ver.)(MV)

2015年に公開されたシングルのShort ver.。「ギラギラRevolution」のMV・ダンス版も同年の候補として確認したが、今回の再生数ではこちらが上回った。

動画公開日:2015/07/24|累積再生数:1,412,345回(2026年10月18日確認)

ほかの候補曲: ギラギラRevolution(Short ver.)、ギラギラRevolution(Dance ver.)

10位:アップアップガールズ(仮)

サマービーム!(ダンス動画)

PandaBoYが手がけた夏曲。作家自身が「アッパーカット!」などとは別の方向で作ったと語っており、激しさだけではないアプガの一面を聴ける。制作時のコメント ここでは2015年公開のダンス動画を掲載する。

動画公開日:2015/11/8|累積再生数:1,207,370回

ほかの候補曲: アッパーレー、美女の野獣、チョッパー☆チョッパー、Runway

2015年のランキング外:グループ紹介と参考動画

以下は今回の集計では上位10組に入らなかったグループ。順位の入れ替わりで外れた既存の紹介と、追加調査で見つかったグループをまとめている。

アイドルカレッジ(今回の集計では11位)

イチズレシピ(MV)

アニメ「俺がお嬢様学校に『庶民サンプル』としてゲッツされた件」のオープニングテーマで、グループ初のアニメ主題歌。シングルはオリコン週間9位を記録した。学校を世界観に持つグループと、学園もののアニメが楽曲で出会った作品だ。レーベルの活動歴

動画公開日:2015/10/15|累積再生数:1,101,454回

ほかの候補曲: ビーマイ☆ゾンビ、#常夏女子希望!!!

9nine(今回の集計では12位)

MY ONLY ONE(TV Size)(音源・MV)

動画公開日:2015/07/31|累積再生数:362,888回(2026年10月18日確認)

東京女子流(今回の集計では13位)

Never ever(TJO & YUSUKE from BLU-SWING Remix)ダンス&リリックビデオ(MV)

動画公開日:2015/06/02|累積再生数:293,452回(2026年10月18日確認)

ほかの候補曲: Never ever(TJO & YUSUKE from BLU-SWING Remix)MV Short ver.


この5年を振り返って

ももクロがライブの現場から全国的な存在へ進み、BiSが大胆な企画とロックで既存のアイドル像を揺さぶる。でんぱ組は、オタクとしての趣味や自分たちの来歴をグループの表現にし、その姿で武道館や海外へ進んだ。

「W.W.D」で自分たちの過去を歌い、「でんでんぱっしょん」や「サクラあっぱれーしょん」で勢いのあるポップスを展開する。もふくちゃんのプロデュースや玉屋2060%らとの制作、ファッション・アートとの協働も、その活動を形づくった。秋葉原の文化と音楽、メンバーの個性が結びついて大きなステージへ届いたことは、この時期のでんぱ組を振り返るうえで欠かせない。

2015年にはLADYBABYとBiSHも登場する。新しいグループが現れるだけでなく、既に活動しているグループが表現や活動範囲を広げていく動きが、同じ時期に進んでいた。

MVの話題性、ライブの熱量、ラップ、名曲のカバー、ダンス動画。この5年には、曲を届ける方法にも多くの違いがある。グループごとに工夫を凝らした曲や映像から、ファンを引き込もうとする姿が伝わってくる。

PASSPO☆、夢みるアドレセンス、虹のコンキスタドール、アップアップガールズ(仮)などは、青春や季節を題材にした曲も歌っていた。強烈な個性で注目を集める曲と、恋愛や夏の情景、ライブの高揚感を描く曲が、同じ時期に共存していた。

2020年代へつながるメンバーと作り手

本記事で紹介するグループ名の下には、メンバーや作り手が場所を変えながら続けてきた仕事の線がある。この5年に登場した人の多くが、今のアイドルシーンにもつながっている。

  • PASSPO☆の槙田紗子は振付師として、冒頭で触れたFRUITS ZIPPERの「わたしの一番かわいいところ」や、CUTIE STREETの「かわいいだけじゃだめですか?」を手がけた。PASSPO☆で歌い踊っていたメンバーが、2020年代のヒット曲の振付を作っている。
  • アキシブprojectの初期メンバーだった大谷映美里は、2017年から=LOVEのメンバーとして活動している。その=LOVEの「とくべチュ、して」の振付を手がけたのも槙田紗子だ。2011〜2015年に別々のグループにいた二人の線が、2020年代のヒット曲で交わっている。
  • BiSの渡辺淳之介と松隈ケンタはBiSHを生み、BiSHのアイナ・ジ・エンドはEMPiREの振付を経て、2025年にはソロとしてアニメ「ダンダダン」第2期のオープニング曲を歌った。
  • BiSを立ち上げたプー・ルイは、PIGGS、PIGMONZと自らグループを作り続け、PIGMONZにはアイドルネッサンス出身のユメカも加わった。
  • アイドルネッサンスの石野理子は、赤い公園を経て、Aoooのボーカルとして歌っている。
  • 2015年の虹のコンキスタドールのオーディションでは、でんぱ組.incを手がけたもふくちゃんが審査員を務めた。

ランキングの外にも、のちのシーンにつながる記録はある。2014〜2015年の公開映像を調べる中で、ゆるめるモ!のメンバーだったあの(現在はソロアーティストのano)の生誕ライブや、本人が前面に立つライブ映像も確認できた。集計ルール上は対象外だが、こうした動画も、のちのシーンを知る手がかりになる。気になる名前を見つけたら、その人の「その後」をたどってみてほしい。

現在のグループ紹介ページ

本記事に登場したグループのうち、以下のグループは当サイトの紹介ページでも取り上げている。当時の映像から興味を持ったら、現在の活動もチェックしてみてほしい。メンバーや体制は、映像の公開当時から変わっている場合がある。

次回:パート②(2016〜2020年)

次の5年では、BiSHの「オーケストラ」「プロミスザスター」、ZOC、神宿、夢みるアドレセンスの「メロンソーダ」などをたどる。歌とライブ映像、曲の世界観から、アイドルに引き込まれる入口を見ていく。

集計について

本連載では、ハロー!プロジェクト所属グループと、私立恵比寿中学・チームしゃちほこなど、ももクロ以降のスターダスト系グループを紹介・ランキングの対象外とする。ももいろクローバーZは対象に含める。BABYMETALは、海外のメタルシーンにも活動を広げ、地下・ライブアイドルという本連載の範囲を大きく超えているため、冒頭の年表でのみ触れ、曲紹介とランキングには含めない。

  • 本パートの対象期間は動画公開年が2011〜2015年。連載全体では2011〜2025年を扱う。2026年の参考集計は年別一覧資料(筆者保管資料)で確認できる。
  • MV、ライブ、ダンス、コール、音源など、楽曲を識別できる動画を対象とした。カバーや替え歌も含む。トーク、企画、告知、曲を識別できない公演全編などは除外した。
  • グループと別名義のソロ作品や、メンバー個人名義のカバー・ダンス動画も除外した。グループ曲の個別メンバー版は含む。
  • ももクロは既存チャンネルとstardustdigitalの対象動画を同じグループに統合した。旧名義も統合する。追加調査では、avexやT-Palette Recordsなど、レーベルの共有チャンネル内にある対象グループの動画も確認した。
  • 年別順位は、今回確認できた各グループの対象動画の最大再生数で決定。同じグループの複数曲の再生数を合算しない。
  • ランキング本体の埋め込み動画は、確認済みの対象動画の中で、その順位の基準になった最多再生動画。上位10組以外の紹介・参考動画は各年末の折りたたみ欄に掲載した。ほかの候補曲は、確認済み動画の上位5曲までのうち、埋め込み以外をリンクで掲載した。同じ曲の別版は集計資料の整理に合わせてまとめている。
  • 動画の再投稿・再録・ライブ版は、今回の動画公開年に掲載する。楽曲の初出年や、ライブの開催年とは一致しない場合がある。
  • 再生数は、既掲載動画は従来の収集時の値、stardustdigital追加分は2026年10月11日取得の値、今回の追加調査分は2026年10月18日のYouTube表示値を使用した。取得時点は統一していない。

集計資料:年別上位10グループ・候補曲一覧(筆者保管資料)、動画ごとの集計根拠(筆者保管資料)。

stardustdigitalから追加したももクロの動画は追加動画一覧(筆者保管資料)に、採用・除外理由は確認一覧(筆者保管資料)に記録している。

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